自分を鍛える3つのコツ

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鍛える

誰しも、自分の力を伸ばしたいと思います。力がつけば、それが自信になります。できることが増えます。世界が広がります。ただ、思っているだけでは成長しません。実際に鍛えることで自分の力は伸びます。

記憶力や計算力、読解力というような普段の学習に直結するような力も、筋力のように運動時に役立つ力も鍛える方法はほとんど同じです。手始めに身体を例にとってみましょう。

身体はトレーニングすることで鍛えられ、そこから生み出される力も大きくなります。それはすなわち行動可能範囲の拡大を意味します。自転車であれば、一日当たりの移動距離は飛躍的に伸びますし、自身の衣食住を背負う登山であれば長期間の縦走にも耐えられます。

私はよく山に登っており、足腰は丈夫だと自負しています。その代わり、あまり出番がない上半身も強くするには意識的にトレーニングする必要があります。トレーニングといってもジムに通っているわけではありません。公園で懸垂をしたり、自宅で腕立て伏せや腹筋をしたり…といった程度です。ただ、どの筋肉がどのような働きをしてどうすれば鍛えられるかという大まかな知識は頭に入れました。あくまで自己流です。しかし、それでも変化はありました。

身体を鍛えようと意識したのは今年の1月中旬です。それから、毎日のように腕立てや腹筋を続けました。変化は意外と早く訪れました。2週間ほどで身体が引き締まってきたなと感じました。高校時代にも軽いトレーニングをしていたからかもしれません。鍛錬の成果も目に見えました。例えば、片手腕立て伏せは十数回続くようになりました。

懸垂に凝りだしたのは7月に入ってからです。近くに懸垂ができる公園を発見し、2日に一回はそこへ行くことにしました。主に肩回りと背中が鍛えられました。懸垂も最初は5回ほどしかできませんでしたが、今では20回ほど続くようになりました。慣れも出てきたのかもしれません。

繰り返しチャレンジすればするほど、上達するのが肌で感じ取れました。そして上達を感じたとき、周囲の人々がそれに気づいてくれたとき、そのことがまた励みになりました。

私が身体を鍛えるうえで守り抜いていることを2、3紹介します(学ぶ上で必要な力も同じようにして身につきます)。

素地を作る

素地とはいわば土台と言ったところです。がむしゃらに努力しても土台がしっかりしていなければ、進む方向がぶれてしまいます。

例えば計算力をつけたいのなら、毎日問題を解いて数式に触れることが必要です。しかし、だらだらと問題を解くのでは力は尽きませんし、時間の無駄です。まずは真剣に取り組む時間を確保します。計算スピードを求めるなら毎回時間を計ります。計算の仕方を工夫するのも手です。正確さを上げるために自分が犯しやすいミスを知っておきます。計算しながらミスがないか確かめる癖もつけておきます。

このように、目標とする力をつけるために何が必要なのかを整理することは基本であり、非常に大切なことです。

自分の力で完結する

出来るだけ独りで取り組むという姿勢は幼い頃からの私の特徴です。他に頼らずに試行錯誤しつつ奮闘していると、対象について理解が深まります。そして独力で成功したときに強烈な悦びと充実感がもたらされます。その経験は強く心に刻み込まれ、自分を支えてくれます。

私は身体を鍛えようと思えば、学校のジムにも自由に出入りできますが、一回も入ったことはなく、公園など身の回りのものだけで解決しています。映画『Rocky 4(自然の中で身体を鍛えた主人公ロッキーとソ連が器械と薬で作り出したボクシング選手ドラゴを対比させている)』の影響もあるのかもしれませんが、今のところ器械は一切使わないという方向で考えています。自宅にも用具はなく、腹筋に座布団一枚を使う程度です。あとは公園の鉄棒が大いに役立っています。

私はまた、プロテインなども摂取したことはありません。私の目標は実用に役立つ筋力をつけることであり、見かけの筋肉増大ではありません。食事前にトレーニングを行うなど、筋肉にとっていい環境を作るように心がけています。

毎日続ける

習慣になってしまえば、何も難しいことはありません。トレーニング自体が楽しみの一つにさえなります。そうなれば、毎日続くのが普通です。

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学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

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