【東大生が伝授】正しい参考書・問題集の使い方
参考書は自分の先生、問題集は自分を鍛える道場です。教材選びを間違えると、時間と労力を無駄にしてしまいます。学校の教材が優れているとも限りません。王道・定番の教材はハズレが少なくおすすめです。ただ、万人に適した教材は存在しません。自分なりに使いこなしていきます。
最善の教材活用方法
私は小学生〜高校生の間に段ボール20箱分以上の教材を解いてきました。これらの経験を踏まえて「最善の教材活用方法」を紹介します。
「本書の効果的な使い方」を熟読する
教材には作成者のメッセージ(想い)が込められています。冒頭の「本書の効果的な使い方」を読まずにいきなり問題を解く人も多いかもしれませんが、私は何回も読んで教材の進め方を把握するようにしています。その教材が何を目的として作られたのか、どのように学んで欲しいのか。これらを理解してこそ、教材を最大限に有効活用できます。
やる日を決める|学習計画の作成
教材を手に入れたのはいいけれど、「長続きしません…」という人は多いです。理由は単純です。やる日を決めていないからです。問題集を開いて「今日はどこを解こうか??」と考えているから失敗するのです。解くべき問題の選定に迷っているうちに、学習意欲は消失してスマホやゲームに手が伸びたという経験はありませんか?これは、意志力が弱まったからです。決断や迷いがあると、意志は衰えてしまい、やる気も失せてしまいます。
物事をうまく進めるには計画作りが欠かせません。私は教材の目次ページを開いて、章・節番号の横に学習予定日を記入するようにしていました。毎日1単元ずつ、1ヶ月で1章ずつなど目標を決めてから書き込むと良いです。
やった日を書く|進捗の把握
問題の横に解いた日付を記入します。解いた日が分からないと、復習するときに厄介です。数学や理科の問題は時間を計測して、解答時間も記入します。例えば、5分27秒のときは05’27と表記します。こうすることで高い集中力を発揮できます。時間はなく時計やストップウォッチで計ります。スマホは気が散りやすいため、勉強中は使用厳禁です。
理解度・達成度を記入する|自己評価
何が理解できて、何が理解できていないのか。得意分野と苦手分野。これらを明確にしていきます。私はシンプルに印をつけます。全く理解できていない箇所はバツ印、不安な箇所は△をつけます。バツ印は後の復習のことを考えて、“ /, ×, *…”と間違えた回数に応じて棒の数を増やしていきます。
「しっかり」復習する
当日夜、3日後、1週間後、3週間後に復習します。多いと思われるかもしれませんが、脳科学分野の知見から導き出された最善の方法です。この頻度で行うともっとも効率よく理解・吸収できます。詳細は次回の記事で紹介します。
ノートとA4用紙
中学1年まではノートを使っていました。けれども、途中でやめました。理由は単純。ノートの消費量が増えたためです。たくさんの問題集をこなしていると、ノートの購入が追いつかなくなりました。さらに、解き終わったノートがどんどん積み上がっていき、置き場所にも困りました。そこで、A4用紙に注目したのです。使うのは普通のコピー用紙。安く売られており、簡単に入手できます。
罫線はいらない
子どもの頃からお絵かきが大好きでした。大きな空白に自由に描けるからです。一時期、「東大生の美しいノート」がブームになりました。店頭でもドット入りノートが大量に並べられ、同級生も使っている人が多かったです。文字を揃えて書いたり、図形を描いたりするのは便利そうですが、私には合いませんでした。ゴチャゴチャ感があったからです。長らく使っていたノートも、罫線が邪魔だと思うことがありました。白紙が効果を発揮するのは、数学です。図形やグラフを自由に描くことができます。
A4用紙の使い方
問題を解くときは、体裁を気にせずA4用紙に走り書きする形で使っていました。解き終わったらA4サイズの箱に入れていきます。箱の中の用紙の溜まり具合で、勉強量を可視化できます。一定量溜まると処分します。保管はしません。
まとめノート(A4用紙バージョン)はクリアファイルやリングファイルに綴じ込みます。ノートと異なり、段落要素どうしの間隔を任意に設けることができますが、散逸しやすいといった欠点もあります。私は高校まではノートタイプとA4用紙バージョンを併用していましたが、大学に入学後はノートを一切使用しなくなりました。