受験特集第2弾!! H式過去問活用法
学び舎通信 102
受験特集 第2弾!!
こんにちは、高1のHです。
今回も前回に引き続いて、受験特集です。それも、なんと第2弾!前回よりもさらに内容の濃いものとなっていますので、ぜひ、じっくりと熟読してください。そして、‘H式勉強法’を身につけてもらえるとうれしいです。
しかも、今回は受験生以外にも読んでいただける記事(‘目標を持って勉強しよう’の記事)を用意しましたのでお楽しみください。もちろん、‘中学生時代の話’も今まで通りありますよ。
H式過去問活用法
さて、当たり前のことを聞きますが、なぜ、過去問をしなければいけないのでしょう?
もちろん、志望校の入試問題がどういうものなのかを知ることですね。入試問題の内容を知ることで、傾向を知り、対策を立てることができます(このことは、10月号にも書いたはずです)。
ところで、せっかく買ったものの、過去問をどう使おうかなどと迷ったりしませんか。以下に、過去問の使い方を紹介します。
ページをぱらぱらとめくる
ごくごく自然な動作ですが、買ったらまずは、中身を見てみよう。あまりじっくり見過ぎないように(問題を解くときに影響が出るため)、サーッと問題を眺めて、自分でも解けそうだな~と思ってみる。ここで大事なのは、「えっ、難しそう」とか「絶対、無理」などと消極的な気持ちを抱かないことです。入試問題をみて、ぶるぶる震えているのでは、受かるはずがありません。闘志を抱いて、積極的に立ち向かうことが合格への道につながります。
合格最低点・倍率・制限時間・問題数・解答用紙の形などをチェック
入試というのはなかなか面白いもので、1点差で合否が分かれるのです。つまり、合格最低点より1点でも多くとれば、その時点で合格は確実に決まります。けれども、目標は高く設定すべし。合格最低点よりも、30点~40点余裕をもって得点できれば、ひとまず安心という感じでしょう。
次に、倍率の話ですが、受験が始めての人にとっては、目新しいものだと思います。具体例を挙げてみます。倍率が2.0であれば、2人に1人が合格するということです。5.0であれば、5人に1人。3.8であれば、3.8人に1人…でもいいのですが、38人に10人が合格すると言ったほうがわかりやすいかもしれません。
最後に、制限時間と問題数。どの問題にどれぐらいの時間をかけようかな~と考えてみる。
問題を解く
ここで気をつけておきたいのは、試験本番だと想定して、過去問を解くことです。そのため、きちんと時間を計り、不正行為もしないように気をつけよう。つまり、わからないところがあっても参考書や、解答を‘カンニング’しないようにしないといけないということです。
さて、問題を解いていくのですが、最初から解く必要はまったくありません。まずは、ゆっくりと全体を見渡し、わかる問題、易しい問題から解くのが鉄則です(入試本番も同様)。例えば、数学なら計算問題、国語は漢字や語彙(慣用句・ことわざなど)から解いていく、という感じです。
ところで、時間なのですが、できれば、制限時間の8割~9割ぐらいで解くと良いでしょう(例:試験時間50分➙40~45分で解く)。というのも、本番では、‘緊張する・お腹が痛くなる’などといった‘想定外の事件’が起こるかもしれないからです。もし、こうなるといつも通りのスピードで問題を解くことは不可能になってしまいますからね。
次に、見直しについてです。本番の雰囲気でするのなら当然必要です。でも、僕は見直しはしないことにしています。なぜなら、見直しを省くと時間が余りますね。その時間を使って、答え合わせ・苦手分野のチェックをきっちりとやることができるからです。こうするほうが、得るものは多くなるはずです。つまり、時間は効率よく使おう!ということですね。
もし、見直しをしっかりとして、予想以上に低い点数をとってしまった場合、「もうダメだ」などと悲観的な気持ちになって、がっかりしてしまいます。ところが、見直しをせず、さらにいつもより短い時間で解いて、低い点数をとっても、「見直しをしていればもっといい点数が取れたんだ」「本番はまだ10分も余裕があるんだ」などと楽観的に考えることができるからです。どうやら、僕の場合は、この‘心のゆとり’が高い集中力を生んだものと思われます。
答え合わせ
問題が終わると、解答を確認しよう。わからない問題は、解説を読むなり先生に質問するなり参考書を読むなりして、二度目は必ず100点が取れるように復習しよう。ここでも、2011年8月号で紹介した‘秘伝H式高速テスト復習法’を利用しよう。
傾向を知る
何年か分の過去問を解いていると「あっ、これとよう似た問題が前にもあったぞ!」など、次第に受験校の出題傾向がわかるはずです。傾向を知るというのは、なかなか大事なものであり、傾向を知っているか知らないかで、合否が決まるといっても過言ではありません。もし、自分の志望校で頻繁に出されている問題の中で自信のない分野があれば、早めに克服してしまおう。
以上、僕の過去問活用法を見てきましたが、もちろん、人それぞれ個人差があるので真似するも良し、真似せぬも良し、といったところでしょう。ただ、せめて太字にした部分はキミたちにも実践してもらいたい。そうすれば、キミの合格は、ほぼ確実なものとなるはずだ。
僕(H)は、小学2年から中学1年の夏休みまで‘学び舎’でお世話になりました。その後、中学1年の2学期からはどの進学塾にも一切頼らず、独学で勉強を始めました。そして、この‘H式勉強法’で日本最難関といわれる灘高に合格したのです。くよくよせずに、‘H式’を信じ、志望校を目指して頑張って欲しい。気をつけるべきことは、‘悲観的にならない’ことと‘最後まであきらめない’ことだ。
“Strike while the iron is hot!”
このことわざの意味をご存知でしょうか?
わかりにくい人のために、単語解説をしましょう。
strike [straık]…~を打つ/while [hwaıl]…~している間に/iron [áıәrn]…鉄/hot [hɔt]…熱い、暑い
ここでもう、わかったと思いますが、直訳すれば“鉄は熱いうちに打て!”という意味です。でも訳の意味がわからん、という方には、意訳を差し上げましょう。“善は急げ!”です。“Make the hay while the sun shines.(陽の照っているうちに干草を作れ)”も同じ意味ですから、これも覚えてしまおう。
つまり、‘良いことは早くしよう’ということです。
ですから、受験生の皆さんは、ライバルよりも早めに過去問を解いて、対策を立てて欲しい。
目的・目標を持って勉強しよう!
10月号にも書いた通り、秋から冬にかけては勉強に適した時期です。この時期にしっかり勉強に取り組めば、きっと良い成果が得られます。何か大きな目標を‘ずど~ん’と立てて、達成しよう!
もちろん、僕も目標はもう立ててしまいましたよ。
まず、英語は、英検準1級(大学中級程度)を楽々合格できるようにする(読解力はついているので後は語彙力をつけないと)。また、東大の理系も楽々合格できるようにする。どちらも、今年中に達成しようと思っています。
数学は、東大の文系レベルぐらいは余裕で解けるようになりたいと思っています。できれば、今年中、間に合わなければ来年の3月までに達成したい。
・・・とまぁ、こんな感じで、大きな目標を立てていこう。中学2年生は、自分の行きたい高校の過去問を買って早速、解いてみるのもいいと思います。
中学生時代の話
この記事は、もはや恒例になりましたね。
今回は、今までの単純な学園生活ががらりと変わった頃の出来事から話を始めましょう。
M君との出会い
中学2年生になって、クラスも大幅に変わり、成績が上位の生徒が集まってきた。その中にM君という生徒がいた。このM君がそれからの僕の人生をがらりと変えていくのである。もし、M君がいなかったら、僕は今、こうして灘高に通うこともなかっただろう。人生は、本当にわからないものである。
M君は、授業もろくに聞かず、ノートも全く取らず宿題も全くしなかった(灘に通っている今現在もそうである)。そのため、先生によく怒鳴られていた。ところが、Z会の全国模試で全国順位が2位という一風変わった(いわゆる天才型の)少年であった。6月頃、彼が灘高を受けるといううわさが流れ始めた。だが、そのときはそのうわさが真実なのかそれともデマなのかは、わからなかった。彼の行動は変わっていたが、面白い性格で、次第に、僕とよくしゃべるようになっていった。
当時の僕にとって、灘は雲の上の存在であった。しかし、日本一と言われる灘には関心があった。灘に関する本を図書館で借りて数冊読んだ。「灘で学びたい」という気持ちが生まれた。
<次回へ続く>