卒業生からのメッセージ 2016 3つの構え

学び舎通信 159

目次

三つの構え

ただ漫然と勉強していても、学力の進歩は期待できません。構えができている子どもとできていない子どもでは、身につく学習量に雲泥の差があります。

朝・昼・夕の三度の食事をきちんと摂ること、早寝早起きで睡眠の質を高めること、ゲームや携帯電話に振り回されない簡素な生活をすることを基礎にして、三つの構えをつくります。

一つ目は体の構えです。

立ち居振る舞い、身のこなしを美しくします。勉強するときは、両手を机の上に置き、体の中心線を真っ直ぐして、座る姿勢を整えます。食事に気をつけて、体調を崩さないようにします。家を出る前に用便を済ませ、勉強中トイレに行かないようにします。あいさつははっきり言います。あくびは噛み殺します。居眠りは論外です。

二つ目は物の構えです。

必要な物を必要なだけ用意します。テキスト・ノート・筆記用具・辞典などの勉強道具が揃っているかを確認してから家を出ます。鼻水が出るときはティッシュを用意します。教室に備えがありますが、それに頼ってはいけません。消し滓以外の自分が出した塵は持ち帰ります。

三つ目は心の構えです。

やるべきことを必ずします。やり直しや宿題はその日のうちにします。小学生は保護者の方が答え合わせをして、間違った問題をすぐ解き直します。分からいところを放っておかず、理解できるまで質問します。遅刻や欠席をしないようにします。

学ぶ力を上げるためには、いくつかのステップがあります。食事・睡眠・簡素化がstep1、体の構え・物の構え・心の構えがstep2です。これが学びの足固めになり、更に人生の基盤となります。

卒業作文の5回目です。

3年間の中学校生活を経て

西信達中 Iさん

3年間の中学校生活を経て、私は「自分で工夫しながら勉強することは大切だ」と思いました。学校の定期テストの勉強を一生懸命すると、「ここが大事なところなんだな」とわかるようになってきます。

私は受験生になった中学3年生の4月から学び舎に通い始め、必死に受験勉強に取り組みました。久保先生は、「ただ我武者羅に勉強するだけでは駄目だ」とおっしゃいました。だから、私は苦手なところを何度も繰り返し勉強したり、同じ問題集を覚えるまで何度も解いたり、考えても分からないところを久保先生に質問したりしました。

学校でたくさん勉強して、学び舎でもたくさん勉強して、家に帰ってもたくさん勉強しました。ずっと勉強していたので、毎日が辛かったけれど、そのおかげで私立高校も公立高校もどちらも志望校に合格できました。

今、振り返ると、「一生懸命頑張ってよかった」と心から思います。それと同時に、勉強するということは、大人になってからも大切なことなので、高校生なってからも、一生懸命勉強を続けていきます。

人生の分かれ道

泉南中 Nくん

私は中学1年生のときに、第一ゼミナールという塾に通い始めました。しかし、そこでは授業の説明がわかりにくかったので、2年生の2学期に学び舎に入りました。まじめに勉強したので、学校の定期テストでは、高得点を取ることができ、通知表の成績も良かったです。

3年生になり、五ツ木の模擬テストを受けました。返された結果を見て、自分が思っていたよりも点数が悪いのにショックを受けました。それから、私は「もっと真剣に勉強しなければならない」と思い、勉強する時間を増やして、1日8時間くらい勉強しました。とても苦しい生活になりましたが、自分の行きたい高校に合格したかったので、頑張りました。

2月に私立高校の入試が行われ、志望校に合格したときは、とても嬉しかったです。その後、3月に行われる公立高校の入試に向けて、勉強しました。5年間の過去の入試問題集と予想問題集そして久保先生からいただいた中学3年間の5教科のまとめ問題集の3冊を、それぞれ2回ずつ解きました。そして、英語の長文に慣れるために、毎日、寝る前に2ページずつ読みました。そして、入試当日、自分の思うように問題を解くことができなかったので、合格は無理かもしれないと思っていました。でも、合格発表の日に掲示板に自分の受験番号があるのを見た時は、本当に嬉しかったです。

久保先生の言われるように、日頃から、計画を立ててコツコツ勉強していれば、こんなに苦労せずに合格できたなと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

教室の詳細を見る
ご挨拶

リクエスト募集中!

記事のテーマを募集しています。

リクエスト募集要項
  • 勉強や子育ての悩み・相談をお気軽にお送りください
  • 学び舎代表と東大院生が紙面上にてご回答差し上げます
  • 投稿フォームよりお送りください(すべて匿名処理します)
目次