卒業生からのメッセージ 2018 親と子の共感
学び舎通信 181
親と子の共感
顔を合わせて、目を見て、声を掛け合って、お互いの気持ちを通い合わせるという親と子の何気ないコミュニケーションが、子どもの心を成長させます。
子どもの感性は、おとなが思っている以上に鋭いです。子どもは、綺麗な景色や面白い光景を見たときに、「ねえ、見て、見て!」と言って親を呼びます。
子どもは、自分が見て、感動した景色を誰かと一緒に見て、一緒に感動してもらいたいと思っています。
子どもは、同じ気持ちを持ってもらえる誰か、特に親が傍にいることが嬉しくてたまらないのです。
子どもが感動の共有を一番一緒にしてもらいたい人は、親です。親が傍に一緒にいて、子どもの「見て、見て」に応えてやらなければ、美しさを感じ取る子どもの心の働きは、育ちにくくなります。
感受性を育む大切な時期に、感動を共有してくれる親が傍にいることが、子どもにとって幸せなことです。「見て、見て、綺麗だよ!」と子どもが言ったとき、親が傍にいて「ほんと、綺麗だねぇ」と一言応えるだけで、感動が大きくなって、その景色は子どもの心に一生の宝物として刻み込まれます。感動の共有をたくさんした親と子の絆は強くなります。
文明が進み、私たちは人工世界の中で暮らすようになりました。人間は生きものであるということを忘れて、コンピュータやスマホやゲームと向き合っていることが、生きていることだと思ってしまう人が増えています。きちんと食べたり、親と子が話し合ったり、共感したりすることの大切さを忘れてしまうと、感性が鈍くなり、人として生きることが上手くできなくなる危険があります。
学び舎
泉南中 Aさん
私は中学3年生になっても受験生の実感がなく、毎日のように遊んでいました。勉強するのは、定期テスト期間中だけでした。夏休みも、毎日のように遊び、勉強を全くしませんでした。そのせいで、夏休み明けの実力テストで、とても低い点数をとってしまいました。でも、私は、「まだ大丈夫。次のテストで頑張ればいい」という気持ちでいました。次の実力テストでは、少し点数が上がったけれど、やっぱり低く、学校の先生に「このままの成績だと、目指している高校に合格するのは難しい」と言われ、とてもショックを受けました。
「このままではいけない」と思い、11月に学び舎に入りました。週に4日間、学び舎で勉強しました。学び舎で、今までにしたことのないくらいたくさん勉強しました。初めの頃は、「少ししんどいな」と思いました。今まで10時に寝ていたのに、12時に寝るようになって、朝起きるのがとても辛かったです。
冬休みも毎日勉強で、「こんなに楽しくない冬休みは初めてだ」と思いました。でも、遊びたいのを我慢して、毎日勉強した結果、テストの点数が上がり、目指していた高校に合格することができました。
学び舎で勉強していなかったら、目指していた高校には合格できなかったでしょうし、楽しい春休みも過ごせていなかったと思います。
学び舎は、とても静かで、分からないところを質問すると、久保先生が優しく教えてくれました。とても集中しやすい環境で勉強することができて、よかったです。短い間でしたが、ありがとうございました。高校生になっても、勉強頑張ります。
私にとっての学び舎
泉南中 Tさん
学び舎で学び始めて変わったことが二つあります。
一つ目は、学び舎に通い始めて、少しずつ勉強するのが好きになっていったことです。
そして、勉強を好きになればなるほど、テストの点数が徐々に上がっていきました。学び舎に入るまで、何のためにテストを受けるのか分からず、勉強は大嫌いでした。けれど、学び舎で勉強を始めてから、テストで自分自身の実力が見えることに気が付いて、一生懸命勉強して、テストを受けることが楽しくなりました。
二つ目は、勉強するときの集中力が上がったことです。
何をするにしても、以前より集中力が長く続くようになりました。勉強に集中しすぎて、周りが見えなくなってしまうこともありました。けれど、集中力が高くなることは大切なことなので、学び舎で学ぶことができてよかったと改めて思います。 中学3年の6月に学び舎に入ったのですが、学び舎に出会えて、本当によかったです。私は中学3年の時間以外に週に4回自習に行きました。理解できないところを久保先生に質問しました。そうすることで、成績が上がりました。志望校に合格するまで、私を導いてくださって、ありがとうございました。