入試で試される力 2つの心がけ
入試で試される力
みなさんは、入試でどのような力が試されているか考えたことがありますか?
私は中学受験からはじまり大学院入学試験にいたるまで数多くの受験経験をしてきました。そして、いかなる受験においても共通していることがあるのに気づきました。どの場面を振り返っても感じられたことです。今回は、受験に必要な力についてお話していきます。
入試と聞いて、すぐに思い浮かぶのは学力だと思います。
大半の試験は学校で教えてもらえるような内容が理解できているか、それを応用して使えるかどうかによって、合格者を選別しています。学力は受験票と同じで、無ければ受験資格は失ったも同然、最低限必要なものです。とりわけ倍率の高い試験、たくさんの人が受ける試験だと、単に合格水準の学力を用意しただけでは差がつきません。
では、他にどのような要素が合格に関わってくるのでしょうか。
私は、気持ちの強さだと思っています。そのときの精神状態がそのまま結果に反映されるということです。現時点での学力ばかりに気をとられてしまう人も多いかもしれませんが、精神を鍛錬しておくことで、不安は打ち消せますし、自分の願い通りに事が運ぶようにすることも可能です。
私は、二つのことを常に心がけていました。
一つ目は、悩みや迷いをなくすことです。
言い換えれば、ネガティブ思考を断ち切ること、弱腰にならないことです。いつも通りの精神状態を保つことが成功の秘訣です。
そして、二つ目は自分に自信を持つことです。
ポジティブ思考ともいえるかもしれません。物事を楽観的にとらえて堂々と構えるのです。
ひとつずつ見ていきましょう。
平常心
入試では、生徒に試験を課して成績順にふるい分けが行われています。一人ひとりのあらゆる能力を大局的に評価するのは不可能なため、ほんのわずかな側面だけを比べて、合格・不合格を決めています。効率的に試験を実施するには仕方のないことですので、このことを理解して受け入れなければなりません。
受験をいかにうまく乗り越えるかは心を強く保てるかどうかに尽きます。いくら熱心に勉強しても、試験を前にして気持ちが弱くなってしまうと、思うように力が発揮できません。
平常心という言葉があります。
「びょうじょうしん」と読みます。普段通りの心掛け、振れ幅のない心を保つことの大切さを説いた言葉です。ここ一番の局面ではだれでも緊張すると思います。私は入試前日になると夜も眠れないことが多く、毎回睡眠不足で臨んでいました。しかしそれでも、試験本番は平常心を保つようにしていました。
自分が平常心を保てるようなコツをつかんでおくとよいです。先生や保護者の方から肩を叩いてもらったり、握手をしてもらったりというようなちょっとしたことでも心は落ち着きます。試験の休憩中は空を眺めたり、学校の中を散歩したりすることで、気分転換ができます。
自分の心をコントロールすることは学力を身につけることよりも難しいです。できることから始めましょう。迷いや悩みといった負の感情は、真っ先に排除すべきです。自分の心を新しくして普段の状態を保つことで、能力は最大限に発揮されます。
成功した自分をイメージ
私が受験期によく行っていたのが、イメージトレーニングです。
成功した自分を想像することで、勉強の駆動力にしていました。自分がどうしても行きたい学校があるのなら、そこに通っている自分の姿を毎日のように思い描くのです。「自分が行かなくて誰がこの学校に行くんだ」というほどの気持ちになると良いです。そうして毎日勉強していると自分でもびっくりするくらいに集中力・理解吸収が高まります。
この方法は、入試直前にも役立ちます。
緊張で夜も寝られないのであれば、試験当日のスケージュールを見返して、それ通りに行動する自分の姿を想像します。焦ったり、不安に駆られたりしていても得るものはありません。イメージトレーニングは当日の懸念材料を排除し、自分に自信をつけるためになくてはならないものです。
入学試験は、一見すると得点勝負ありきに感じられるかもしれません。けれども、実際にはみなさんの気持ちの強さが試されているのです。全身にみなぎるような自信を持ってください。
誰よりも強い意志を持って臨んでいる人が、入学を許されるのです。