海外短期留学

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完全に異質な世界

ムッとするような熱気。湯気の立ち上る屋台の列。クラクションとともに溢れ出てくるバイクの群れ。激しく叩きつけるスコール。それだけではかき消せないほどの強烈な体験でした。ただ、英語という世界共通言語だけを頼りにして、日々を送りました。

慣れた世界から一歩、外に踏み出すには勇気が必要です。全てが新鮮で、全く新しい世界。幼い頃の自分に似ています。見るもの聞くもの全部が栄養となって、自らの成長に寄与していると強く実感できました。

1ヶ月の海外プログラム参加

迷ったら、挑戦する。

機会をみすみす逃して後悔するようなことだけは避けたい。自分が念頭に置いてきたことです。自身の英語スキルを向上させ海外交流を促進することで、世界は一気に広がります。新たな世界を目にするたびに私の心は奮い立ち、意欲でみなぎります。

今年の目標の一つに海外渡航を掲げていました。

目標を立てたからには達成に向けて努力しなければなりません。早速、1月上旬に海外プログラムの募集を調べると、自分の専門分野に関連したものを見つけました。大学から2人派遣でしたので、書類選考および面接には力を入れて準備しました。運良く合格通知が届きました。こういう勝負所で、いつも運が味方してくれるのは嬉しいです。それ以降は毎日のように英語ニュースなどを聞いて耳を慣らして準備万端にしました。

6月下旬から8月上旬にかけて国立台湾大学に短期留学という形で所属しました。

今回のプログラムにはシンガポール、アメリカ、フィリピン、インドネシアなどからも参加者がいました。いずれも日常的に(大学または家庭で)英語を話しており、弾丸のように英語が飛び交いました。慣れない私は全神経を集中させる必要がありました。とりわけ、シンガポールとインドネシアの英語は癖が強く、最初の1週間は聞き取りに苦労しました。しかし、英語しか話せないと言う環境に身を置くことで、私の英語力は急速に上達していきました。物事の上達には環境と意欲が欠かせませんが、まさに、両方とも揃っていました。英語を通じて眺める世界は新鮮な光を発しており、私を惹きつけました。

英語を話せるようになるためのコツ

今後の人生で英語を使いそうになくても、話せるに越したことはありません。話者の多い英語を学ぶことで、あなたの世界は何十倍にも広がります。

物事の習得に必要なものは主に次の2点です。

  1. 意欲
  2. 環境

私の場合は、英語を上達させたい・英語を通じて世界観を広げたいという強い思いと英語でなければ意思疎通すらできないという環境が互いに好影響を及ぼし合って、習得を加速化させました。そして、これに

  • 自信

が加われば、臆することなくどんどん会話の機会を得ることができます。

一番有効なのは、英語圏に行くことです。日本で英語を10年間勉強するのと、英語圏で1年間過ごすのとでは、英語圏で暮らした方が断然、上達します。日本でどれだけ一生懸命に勉強してもスムーズに会話するのは至難の技です。読み書きはできるかもしれませんが、それだけでは使いこなしたうちには入りません。しかし、教育機関から提供されるプログラムを利用しない限り、海外留学は高額で難しいものになります。日本でも英語に触れる状態を自分で作り出すことで、少しずつ環境を変えていくことが大切です。

私はよくNHKのラジオ講座を聞いていました。

ラジオは勉強のリズム・習慣を整えるという点でもオススメです。今はiTunesなども活用し英語ニュースや個人の日常会話など幅を広げて毎日聞くようにしています。せっかくデジタル社会に育っているのですから、利用できるものはどんどん利用していこうという魂胆です。毎日、20分でも30分でも英語を聞いたり話したりする練習を続けることで、見違えるように上達します。

大切なのは、英語を英語のまま理解するように努力すること。つまり、翻訳グセを直すということです。これは長文の速読練習を徹底的に行うことでも鍛えられます。私はよく、ストップウォッチ片手に読んでいました。リスニングの際も主旨と流れを意識することで、スピードについていくことができます。長期間英語だけで生活するのは今回が初めてでしたが、これまでの下地のおかげで不自由なく過ごせるようになりました。

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学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

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