上達のコツ4つ
展望
あけましておめでとうございます。
実家にいたときは元旦は早めに起きて初日の出を見るのがお決まりでした。大晦日はさっさと寝てしまいます。冬は、太平洋側は日本海側と違って晴れの日が多いです(とりわけ2000m級の山々に取り囲まれた関東地方はそれが顕著で、低気圧でも通らない限り、雲一つない快晴が続きます)。実家の周りは田畑や海など開けた場所が多いので、少し足を伸ばせば和泉山脈から昇る朝日をすっきりと眺められました。振り返って、海に浮かぶ淡路島や六甲山も乙なものです。日の出を拝んだ後は地元の小さな神社でお参りして、新年が始まりました。
冬は遠くまでが良く見えることが多いです。空気中の水蒸気が少ないこともあって、視界が効きます。明石海峡大橋がすっきり見えれば視界がすぐれていると判断できました。
山頂に立つと周囲の山々が見渡せます。とりわけ信州の辺りは長大な山脈がごろごろと幾つも並んでいます。他から離れて鎮座している山もあります(独立峰と呼んだりします)。
登った山の数が増えてくると、山岳展望に関心が湧いてきます。
自分が眺めている山々の中に自分が登ったことのある頂があれば途端に嬉しくなります。当時の山行を思い出し、様々な感情が湧いてきます。空気の澄んだ朝などは直線距離で150kmも先にあるような山が良く見えます。ああ、これが日本だなと実感するのです。手に取るように、我が国の大地を眼下に収められます。疎らに広がる町やそれらを結ぶ幹線道路に、よくこんなにも多くの構造物を作ったものだと感心します。それ以上に圧倒するのは、巨大な山脈です。壁のように長く連なるアルプス、幾重にも連なる前衛の山々…。人間の作ったものとは比べ物にならないほどの造形。何万年にもわたって厳しい風雪を切り抜けたその姿に畏怖の念を抱かずにいられません。
高みに立つことで展望が広がり、新たに得るものも多くなります。それはさらに自分を高めてくれるはずです。
上達のコツ
自分を高めるために必要なことは、どういった分野であれ共通しているように思います。
目標を立てる
まずはここからです。年明けに一年の目標を立てる人も多いですね。
目標を立ててそれを一つひとつ達成していくことで自分の伸びを実感できます。原動力にもつながるので、どのように目標を立ててどう達成していくかは極めて重要です。
目標には大きく分けて2つあります。
1つは最終目標。すなわち、自分が目指しているものです。
もう1つは、最終目標に達するための段階的で具体的な中間目標。
最終目標があまりにも大きくて遠いときは段階的に目標を設定していくことで、自分の立ち位置が明確になり、近づきやすくなります。中間目標はいくつか設けるとよいでしょう。
例えば私の筋トレの最終目標は身体を丈夫にすることです。そのための段階として懸垂であれば1週間前より多くの回数続けるというように目標を決め、毎回限界まで力を出し切ることにしています。
学習における中間目標は、一日に問題集を何ページ進む、宿題は家に帰ったらすぐに片づける、寝る前にその日の復習をする、一日に何単語覚えていく・・・などのように具体的で、すぐに達成できそうなことから考えていきましょう。
反復(積み重ね)と慣れ
上達の一番の根幹をなすのは「繰り返すこと」です。
なんでもそうだと思いますが、何かを成し遂げたかったら、そのことに頭(身体)を慣らすことから始めましょう。とりわけ、学習については繰り返すにつれて理解が深まり、思考力も高まります。勉強が習慣の一つになり、頭を働かせていないと気持ち悪いなというくらいの状態がいいです。
仕組みと原理を理解する
根本を理解できていれば、話が早いものです。“この問題はこういうことを確かめるために作られているな”などと出題の意図を考えながら解くクセをつけると後々役に立ってきます。
楽しみ、自信を持つ
長続きする秘訣は「楽しむ」ことです。自分の取り組んでいることが楽しいときは、ペースがはかどります。
楽しさがなければどれだけ時間を割いても効果は出ないでしょう。“好きこそものの上手なれ”という言葉がありますが、まさにその通りです。結果的に自信にもつながり、目標に近づきます。