集中力を発揮する環境づくり

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どのくらい集中できますか?

あなたはどのくらい集中して物事に取り組めますか?

このように聞かれると2通りの答えが返ってくると思います。

1つ目は、「〇〇時間」という量的な集中力。
2つ目は、「周りの声が聞こえないくらい」という質的な集中力。

今回の記事では、集中力を磨くために私が行ってきたこと、実践して効果を実感したものをご紹介していきます。集中力は物事の上達には欠かせない力ですので、最後まで熟読して今日から実践してください。

集中力を発揮する環境づくり

冒頭で量的な集中力と質的な集中力を紹介しました。

これらは、集中力の程度を2つの側面から評価できるということです。理想は、「周りに気が散ることなく、長時間取り組める」ようになることです。私が学び舎で学習を始めたのは、小2の頃です。次第に集中力が高まるのを感じ、中学生以降は自宅だけでなく列車内でも集中できるようになりました。実際にどのような準備をしていけばいいのか、これからお話ししていきます。

精神的環境づくり

最も大切なことは、心構えです。

これから走るぞというときは、しっかり準備しますよね。いきなり声をかけられて「300m全力で走れ」と言われても戸惑うだけです。一方、事前に「明日は300m走をするぞ」と言われていれば、多少なりとも気持ちを整えられます。精神状態が乱れていると集中することは不可能です。心を整えることから始めます。具体的には、以下の内容を行います。

実践すべきこと

まずは計画を立てて、やることを明確にします。

何も決まっていないのは、長距離か短距離かもわからず走るようなものです。ゴールがどこかわからない、どれだけ走ればいいかわからない。こういった状況ではどこに全力を注げばいいか不明瞭で、気が散りやすいです。この際、計画はできるだけ具体的にするのがコツです。「〇〇の問題集を○ページ○時間する」というように、誰が見てもわかるように書きます。電車が混乱なく運行できているのは、「〇〇行きの列車は〇〇の時間に○番線から発車」というように厳密にスケジュールされているからです。勉強も電車も同じです。やることが明確であればあるほど支障なくスムーズに進みます。

次に、熱意を持つということです。

集中力はモチベーション(意欲)と密接に関連しています。理想像を見つけるのがおすすめです。家族や同級生の誰かでもいいですし、歴史上の偉人でもいいでしょう。結果を出している人は熱意も集中力もずば抜けて高いです。モデルケースが存在すると前進しやすいですし、三日坊主も防げます。

物理的環境づくり

「周りの環境を整える」という内容です。

最初に目的をお伝えしますと、「気が散らない環境を作る」ことを目指します。

みなさんは、初めて自転車に乗ったときのことを覚えていますか?気が散りやすい環境とは、大きな石がゴロゴロしているところで自転車練習をするのと同じです。これだと危ないですよね。なかなか乗れるようにはなりませんし、転んで大怪我をしてしまうかもしれません。それがトラウマとなって、自転車に乗りたくなくなることもあり得ます。ですから、自転車の練習は滑らかな路面で行うのがベスト。つまり、邪魔者はすべて排除するということです。いったん、乗れるようになると、多少の石があっても、難なく通過できるようになります。この流れを念頭に置いてください。

実践すべきこと

できるだけシンプルにするのが一番です。

私の机の上にあるのは、ノートパソコン1台とA4用紙、ペンのみです。

たったこれだけ。気が散る要素がありません。モノを減らすだけで気持ちが分散しにくくなり、集中力が高まります。才能や素質に関係なく、誰でも実践可能で、その効果を実感できます。

次に、気が散るものを周囲から遠ざけます。

机上におもちゃは論外。すべて視界から排除します。できれば、押入れの奥や別の部屋などがいいです。スマホは通知オフにして、簡単に手の届かないところに置きましょう。私は部屋に書籍以外のモノを置かないようにしています。

最後に、椅子の買い換えです。私は中学校に上がる頃に新しい椅子を買ってもらいました。これが抜群に座り心地がよくて、全く疲れない。おかげで何時間でも机に向かうことができました。それまでの木製椅子は長時間座っていると身体のあちこちが痛んできました。

椅子の買い替えが難しければ、低反発クッションを使うのもおすすめ。集中力を発揮するには、姿勢や快適さも大事です。

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学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

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