【東大生が伝授】学力を伸ばすノート術

ノートのとり方次第で学力の伸びが変わります。

この記事を読んでいるみなさんは、毎日黒板の文字をノートに写しながら授業を受けていると思います。ここで質問です。みなさんは、どのようにノートをとっていますか?黒板の文字を「写すだけ」になっていないでしょうか。乱暴な言い方ですが、目的のない板書は教科書の劣化版コピーでしかなく、労力の無駄です(教科書の方が要点をうまくまとめていますし、解説は参考書の方が詳しいです)。授業ノートに板書内容しか書かないのはもったいないです。何より面白くありません。

目次

一流のノート術

ここでは、魅力あるノート作り、勉強が楽しくなるコツ、テスト勉強を一段と楽にする秘訣について解説していきます。

重要と言われたことは強調する

中学校に入るとテストがたくさんあります。高得点を取りたいはずです。でも、テスト勉強は手っ取り早く終わらせたいですよね?工夫しましょう。

実行している人も多いかもしれませんが、重要な箇所は目立つように印を付けます(☆、◎など)。優先順位をつけることで、復習がしやすくなります。さらに私は、テストによく出ると言われた箇所は「テ」と印をつけました。これらは教科書や問題集にも同様に書き込みます。テスト前はこれらを重点的に復習すればいいのです(邪道と言われそうですが、これが最も手っ取り早いです)。

余白とインデントを工夫して見やすく

ノートはブロック(まとまり)の集合体だと思ってください。物事に挑戦するときは細分化するのが成功の秘訣です。一つひとつのハードルを低くするのが鉄則です。いきなり3mの壁を越えるのは難しいです。でも、1mずつステップアップするのは簡単ですよね。ノートも同じで、長大な記述だと書くのも見返すのも大変です。単元ごと、内容ごとにまとめていきます。ブロック間に余白をとる、インデント(行の開始位置)をそろえることでスッキリとした見た目にします。

雑談は必ず記入

授業を振り返ったとき、先生の雑談がもっとも記憶に残っていたという人が多いと思います。身近なこと、関心のある話題は記憶に残りやすいです。脳が「重要だ、面白い」と認識した情報はすぐに忘却しないからです。この傾向を利用しましょう。つまり、先生の雑談は必ずノートに書き込むのです。復習の際にノートを開いたとき、雑談メモを見ると当時の状況がよく思い出されるはずです。その日の天気や気分、印象的な出来事をメモするのもお勧めです。すべては記憶定着のため、復習のためです。

私のノート作成手順

中学時代はすべての授業でノートをとっていました。先ほど述べた基本をすべて押さえています。作成手順は以下の3ステップです。

  1. ページの真ん中に縦線を引く
  2. 左側が板書
  3. 右側が補足事項

シンプルだと思いませんか。中学時代は授業ノート提出義務があったため、板書も真面目にとっていました。板書量が多い授業は左:右=2:1に分割してもいいでしょう。右側には雑談や疑問点、イラストを書き込みます。簡潔に整えることを意識します。私は参考書のコピーを貼ったり、マーカーを何色も使ったりはしませんでした。使ったのはシャーペンと赤鉛筆のみです。あまりにたくさんの色を使うとどれが重要項目なのかわからなくなるため、私にとってはこの方法が正解でした。カラフルにしてイラストも描いて楽しむのも手です。いろんな方法を試してみて、自分に合ったスタイルを見つけてください。

ノートはアウトプット手段

情報や知識を新たに吸収することはインプット、学んだ知識や情報を外に出すことはアウトプットと呼ばれています。ノートは情報をインプットするために存在すると思われがちですが、それだけではもったいないです。習得すべき事項を言語化するための媒体、アウトプットの場として活用すべきです。

ひとつ考えて見てください。あなたは、クルマを走らせたいと思っています。このとき、

  1. 自動車教本を100回ノートに写す(インプット)
  2. ハンドルを握って10回運転する(アウトプット)

どちらが、運転上手になれますか? もちろん後者ですよね。

実際に知識を活用しないと上達しないです。問題集を解くのがアウトプットだという人もいるかもしれませんが、毎日使っているノートから実践してみてはいかがでしょうか。参考書で得た詳細な情報を自分なりにまとめて書き込む。これだけでも十分に鍛えられます。ノートはあなたの頭脳の中身です。

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学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

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