絶対に忘れない!しっかり身に付く復習方法
記憶と忘却の仕組みを理解しておくと良いです。
おすすめの復習方法
記憶には短期記憶と長期記憶の2種類があります。脳に入ってきた情報の大半は短期記憶に分類され、すぐさま忘却されます。一方、長期記憶はずっと頭に残っています。「長期記憶=忘れない」と思って大丈夫です。
目標は、短期記憶から長期記憶への移行です。具体的には以下の通りに行います。「何だよ、面倒くさいな」と思うかもしれません。でも、復習もしないままダラダラ勉強する方が効率が悪いですし、面倒くさいです。復習は野菜の水やりと同じです。種を蒔いたまま放っておくと枯れてしまいます。こまめに手入れすることで実を結びます。復習しないと、テスト前にゼロから勉強し直すことになります。復習しないと、これまで勉強に捧げた労力と時間がすべて無駄になります。これほど虚しいことはありません。
今回の内容を最後まで読んで是非とも実践してください。
当日|勉強を台無しにしない
軽めで大丈夫です。就寝前に行います。当日の復習を怠るとせっかくの勉強内容がすっぽり抜け落ちてしまいます。これはあまりにもったいない。しっかり復習を行いましょう。軽くノートと問題集を見返して、勉強内容を振り返ります。私は英単語の暗記も寝る直前に行っていました。睡眠は記憶の補強に最適です。逆に言えば、睡眠の質が下がるとすぐに忘却されます。帰還兵は目の眩むような明るい部屋で数時間待機させられるそうです。惨事を忘れるためです。すぐに寝るとネガティブな出来事が脳に刷り込まれトラウマになってしまい、今後の人生に支障が出てしまうからです。
3日後|ここで命運が分かれる
自分が間違えた問題をもう一度解きなおします。この作業をしっかりと行うことで、今後がグッと楽になります。一方、3日後の復習を怠れば、再びゼロからのスタートになってしまいます。
1週間後|総振り返り
私は厳密に1週間後とせずに、まとめて週末(日曜日)に行っていました。週末の復習は、1週間の振り返りにもなっておすすめです。フィードバック(評価)することで改善された学習計画を立てて、次の1週間につなげます。
3週間後|完全にマスター
1週間後の復習で投げ出す人も多いでしょう。私は3週間後も手を抜かないようにしました。ここまでくると勉強内容のほとんどは頭に入っているため、復習すべき事項は少ないはずです。3日後の復習と比べると、3週間後の復習は10分の1程度の時間で完結します。
復習しない人はすべてを無駄にしている
物事をまったく復習することなく習得するのは不可能です。
「復習しない=物事をすべて忘却する」ということを意識すべきです。せっかく学校に通って素晴らしい授業を受けたのに、復習しない。それなのに、テスト結果を気にする。どれほど矛盾しているか気づきましたか。先ほどの例えだと「野菜の種を蒔いたのに水やりしない。でも収穫したい」と言っているのと同じです。こまめに手入れしないと納得の野菜は収穫できません。一夜漬けで実を結ぶことはありません。せっかく手に入れた種を無駄にしないようにすべきです。
まとめノートで一歩先へ
優秀な人は誰もが実践しています。灘高も東大もほぼ全員がまとめノートを作っていました。私もまとめノートの偉大さに気づき、高校・大学に進学しても続けています。まとめノートは言ってみれば「野菜の育て方の注意点」です。気をつけるべき点・重要なポイントをまとめることで、満足のいく収穫が得られます。
最大の特徴は、すべて自分の言葉で書く点です。インプット(見る・聞く)だけでは学力は身に付きません。アウトプット(書く)の積み重ねが大切です。自分なりに説明できるようにしていきます。
脱・テスト勉強
私は中学入学後ほどなくしてテスト勉強のはかなさに気づき、脱却を図りました。
そして中2の夏以降、テスト勉強を完全に辞めました。一気に詰め込んで忘却することの繰り返しに嫌気が差したのです。
テスト勉強の代わりに取り組んだのが、今回紹介した復習法とまとめノートの作成です。これらの組み合わせによって、時間と労力を無駄にすることなく納得のいく勉強ができました。勉強方法は人によって様々です。野菜の育て方と同じで対象(品種)によって使い分けることも大切です。暗記系科目は寝る前に集中的に取り組み、理解系科目は毎日コツコツ学習するなど工夫していきます。適した方法を探るのも勉強の醍醐味の一つです。