灘高生が捧げる受験に打ち勝つ3法則 受験勉強編
学び舎通信 103
受験特集 第3弾!!
こんにちは、高1のHです。
さすがにもう、冬が近づくと寒さが厳しくなってきましたね。僕は、寒がりなので、この季節は大変です。僕は1年に3回くらい風邪を引くので、気をつけなければなりません。皆さんも風邪を引かないように、手洗いとうがいをしっかりしてくださいね!
さて、『学び舎通信』の熱心な読者であるキミたちは、「え~、またかよ」と思うかもしれませんが、‘受験特集 第3弾’が完成しました。ところが!今回は今までと違い、受験生以外の人にも十分に役立ち、より内容の濃いものになっています。よって、受験生の皆さんはもちろん、小学生から中学2年生の皆さんも必読です!
受験に打ち勝つ3法則 ―受験勉強編―
ここでは、どうすれば受験で合格できるのか?ということについて書きます。
受験というものは、なかなか厳しいもので、途中であきらめてしまうと、その時点で合格することは不可能に近くなります。ですから、受験生の皆さんは、最後まであきらめずに受験勉強を頑張ってくださいね。
受験に打ち勝つにはどうすれば良いのでしょうか?
僕は中学入試も高校入試も経験しました。その受験勉強を通して、「受験に打ち勝つには3つの法則がある」と感じました。
まずは、‘絶対に受かるぞ!’という誰よりも強い“熱意”。
そして、何があっても落ち込まない “自信の強さ”。
最後に、良く考えて練られた“抜け目のない戦略”。
この3つが「受験に打ち勝つ3法則」です。順番に見ていきましょう。
熱意を持て そして最後まであきらめるな
受験勉強をする最大の目的は、自分の行きたい学校(高校)の入学試験を受けて合格することですね。
ということは、「受かりたい!」という熱意はあるはずです。この気持ちは、これからの受験勉強をするときの心の支えになりますから、入試が終わるまで大切に持っておいてください。
また、熱意を持っていると、気が緩むことがありません。そのため、熱意があるのとないのでは、集中力も大きく変わります。だから、「‘絶対’に合格するぞ!」という強い気持ちで勉強していきましょう。‘絶対に’という言葉が大事なのですよ。
さらに、日常学習においても熱意がある人とない人とでは、大きな成績の違いが生じます。例えば、「絶対に学年トップになるぞ!」と思って勉強している人と、「勉強なんてどうでもいいや。それより遊ぼうぜ」などと考えている人とでは成績に雲泥の差があることは容易に想像できるはずです。
自分に自信を持て
前回の通信にも書きましたが、受験に立ち向かっていくには、自分に対して悲観的な気持ちに決してならないようにしなければなりません。つまり、自信を失ってはいけないということです。
受験というものは、学力だけではなく、自己の強さまでもが試されるということを知っておきましょう。
‘戦略’を立てろ
題名を見ると意外に思うかもしれませんが、受験(特に難関校)に‘戦略’は必要不可欠だと思われます。僕が灘高に受かったのは、綿密に練られた戦略のおかげだと今でもつくづく思っています。そのため、今も大学受験へ向けての‘戦略’を練っているところです。
ところで、そもそも‘戦略’とは何を意味するのでしょうか?
戦争に勝つための方法?いやいや、もう1つほかの意味があるはずです。国語辞典をパラパラとめくってください。‘目的を達成するための総合的な計画や方法’と書かれているはずです。これです、僕が言いたいのは。つまり、‘受験(という戦い)で勝つためにしっかりと計画・作戦を立てて本番に臨もう!’ということです。
次に、‘戦略を立てるには具体的にどうしたらいいの?’という疑問を持つのが自然でしょう。それでは、これから話しましょう。
基本的に、今までの通信に書いてきたことの総まとめになりますが、
①目標を設定する。
②計画を立てる。
③計画までのプロセス(過程)・手段を決める。
④いざ、実行!!
…という感じです。難しそうだと思うかもしれませんが、実際やってみると‘戦略’を立てて勉強するのは、意外に楽しいものですよ。
中学生時代の話
M君によって灘のことに関心を持った僕(H)は、灘に行きたいと思うようになった。そこで、早速、灘の過去問に挑む。だが、そこには手も足も出ないような難問がずらりと並んでいた。さて、数々の難問にどう立ち向かうのか?
灘の過去問を買う
中学2年の初夏、両親に「灘に行きたい」と話してみたが、あまり本気で話にのってくれなかった。
数か月がたち、秋になった。もう一度相談した。父は許してくれたが、母は猛反対だった。
「灘に行けなくても、せめて受験ぐらいはしてみたい」と思い、中学2年の秋に灘の過去問題集を買った。中身を見て、びっくりした。英文がびっしりと書かれたページが延々と続いていた。もちろんちんぷんかんぷんだ。数学の試験時間は、110分もあった。
そして、自信喪失・・・とはならなかった。逆に、僕の体は闘志でみなぎってきたのである。
灘の過去問を解く
1月になって、ようやく包帯が解かれた(12月にある‘事件’が起こった。このことは後で書く)。まず、得意の数学の過去問をやってみた。90点後半を取ることができ、「よし!これなら余裕で合格、間違いなしだ」と有頂天になってしまった。
だが、喜びも束の間、次の英語でひどい目にあった。1問目から長くて難しい英文が続き、鉛筆が止まったまま、動かなくなってしまった。結局、小問を1つか2つ正解しただけだった。点数に換算すると、100点中5点前後である。正直言って、「このままでは何年経っても受かるはずがない」と思った。
‘戦略’を練る
でも、僕は落ち込むことなく気持ちを奮い立たせて、合格の前に立ちはだかる大きな壁を切り崩していくための戦略を練り始めた。
灘の英語は範囲というものがなく、高校入試というよりも大学入試レベルの英語をごく普通に出題する。英単語もたいへん難しい。なんといっても英文の長いことといったら手も足も出なかった。1問700字程の英文が4問もあり、おまけに200字程度の英文が1問、自由英作文50字が1問・・・といった分量を90分以内に解かなくてはならない。
これは、相当きつい。そこで、まず英語を復習し、先へ進んで行かなくてはならないと考えた。
2月に入り、他の教科はほったらかしにして、英語だけを集中的にすることにした。そうすることで、3月には、高1で習う英文法はできるようになった。英語に関して言えば、なかなかいい調子だ。
後は語彙力を鍛えていくしかない。難易度の高い長文を克服するためには、文法よりも英単語・英熟語を覚えるほうが有利だということは、十分に承知していた。そこで、中3になったら語彙力増強を目標とし、多くの英語長文を読んで勉強することに決めた。<次回へ続く>
補足 ―語彙力をつけよう―
今も書いたとおり、英語長文を読むには語彙力が欠かせません。ですから、英単語はできるだけ多くしかも正確に覚えたほうがいいのです。
そこで、1冊の単語集(僕も中2のときに使いました)を皆さんにお勧めします。
題名は、『英単語ターゲット 1800』です(旺文社 本体価格 ¥660)。英単語が‘高校入試でる順’に収録されており、例文も補足も満載です。手のひらサイズで、持ち運びも便利です。しかも、値段も手頃です。レベルは1~5まであります。公立高校を受けるのであれば、レベル1と2を完璧に書けるまで覚え、レベル3は見たら答えられるようにしておけばよいと思います。単語は、‘早く覚えたもの勝ち’ですから中1・2年生も買うことを強くお勧めします。
さて、学習の仕方ですが、とにかく何回もページをめくることです(1日に10回以上は見直そう)。そして、時々スペルチェックをしましょう。覚える作業よりも、反復作業を中心にするといいでしょう。わからない単語には、✓印をつけて毎日復習しよう。例文や注意事項も書かれているので、そこにも目を通しておきます。
自分の机でする勉強時間をわざわざ削ってまで、単語学習をする必要はありません。学校の休み時間など、ちょっとした空き時間を利用するのがコツです。大切なのは、反復回数を多くすることです。
さらに、寝る直前に必ず、その日に勉強したページの復習をしましょう。そして、翌朝起きたらすぐに復習しましょう。「知識は、覚えてから6時間たつと急激に忘れてしまい、また、寝る直前に暗記学習をすると効率よく覚えられる」と言われていますからね。僕も受験生のときはもちろん、今も寝る前には必ず、暗記学習をしているんですよ。