受験特集第1弾 模試と過去問の活用法
学び舎通信 101
受験特集!!
こんにちは、高1のHです。
勉強のほうは、はかどっていますか?僕にとっては、秋が一番、勉強にもってこいの時期です。
えっ、理由は、だって? やっぱり、
- だんだん涼しくなってくる。
- 入学(進級)から半年が過ぎ、学校にも慣れて、(自分の)勉強のペースがつかめてきた。
- 秋の鳴く虫の声を聞いているとやる気が湧いてくる(!?)。
- 気温が下がる(あるいは受験が近づく)とともに、気持ちも引き締まってくる。
などが挙げられるんじゃないかな。
だから、みんなも今まで以上に頑張ろう!
さて、今回は、受験のことについてたくさん書いてみます。主な対象は中3生ですが、もちろんそれ以外の学年の(受験ってどんなものかな~と思っている)人も読んでみるといいですよ。
模試について
入試が近づいてくると、「模試は受けたほうが良いのか?」ということが気になってくると思いますが、“模試はできるだけ受けよう!”というのが僕の意見です。ですから、意欲のある中2生も一回受けてみるといいと思います。
まず、模試というのはどういう種類があるのでしょうか。僕はあまりよく知りませんが、‘五ツ木模試’と‘駿台模試’が有名だと思います。公立高校を受けるのなら、‘五ツ木模試’が良いでしょう。「もっと難しいのがいい!」というのなら、‘駿台模試’に挑戦してもかまいません。
模試はただ単に受けるな
せっかく、模試を受けるのなら、しっかりと目的をもって受けなければなりません。その目的は何か?もちろん、自分の現在の位置を知るのも大事ですが、試験特有の緊張に慣れることを目的として模試を受けるのが良いでしょう。こうすることで、受験の勝者になれる確率がぐんと上がります。肝心の入試本番で緊張してしまい、頭が真っ白になってしまったというのでは話になりませんからね。
模試の活用法
模試の欠点は、やはり、成績表返却日が遅すぎるということでしょう。受験日から3週間~1ヵ月後にならないと返って来ません。
しかし、うれしいことに、解答・解説集は試験終了後すぐに配られるはずです。また、問題用紙も回収されないので、家に持ち帰ることができます。なぜ、このことがうれしいのかわかりますか?
もちろん、すぐに答えをチェックでき、復習ができるからです。さらに、解説もなかなか詳しく書かれており、チェックポイントもまとめられているので活用すべきです。模試の帰りの電車で早速、解答・解説の確認をしよう。確認はできる限り早くすることがコツです。そして、今後、同じ問題が出たときは、必ず正解できるように何回も復習しておこう
(このとき、2011年8月号で紹介した‘秘伝H式高速テスト復習法’を早速、利用してみよう!)。
その後、1ヶ月ほどすると成績が返ってきます。一般に、成績には‘一喜一憂するな!’といわれていますが、良かったら素直に喜ぼう。変に‘一喜’を抑えようなどとするとこれからの受験勉強に影響が出てしまいます(ただし、‘うぬぼれ’は厳禁です)。嬉しかったら、そのパワーを勉強に注ぎ込み、もっと成績を上げていこう。ただし、偏差値は絶対に気にしてはいけませんよ。
しかし、気をつけておきたいのは、成績が悪かった場合です。たとえ、D判定が出ようとE判定が出ようと決して落ち込んだりしないように。逆に考えれば、もっと喜ぶべきです。というのも、自分で間違えた問題を分析することで、弱点を発見することができるからです。
さらに、「次回はケアレスミスをしないようにしよう」「体調を整えておこう」などと、新たな課題を発見することもできるからです。自分の目標に向かってできる限りの努力をすれば、きっと結果は良くなります。何しろ、受験は根気の勝負なのですから。
過去問題集について
秋になると、特に受験生は、自分の志望校の入試問題が気になってくることでしょう。「どんな過去問題集を買えばいいの?」と迷うかもしれません。
例えば、イオンの旭屋書店に行ってみると、主に2種類の出版社の過去問題集が目に付きます。1つは、表紙が赤一色に塗られたもの(これが、いわゆる‘赤本’と呼ばれるもの。以下、‘赤本’と呼びます)。もう1つは、表紙の上のほうに太い青い線が入り、背景は白のものです(皆さんはどう呼ぶのかわかりませんが、以下、‘白本’と呼ぶことにします)。
さて、当然のことながら、本屋に行ったキミたちは、どちらを買おうか悩みます。実は、僕もどっちにしようか迷ったんですが、結局は、両方とも買うことにしました。というわけで、両方とも解いて、読み比べることができたわけです。
さて、どっちが良いのでしょう?
‘赤本’ VS ‘白本’
そこで、この2種類の本を比較してみます。
◆赤本…英俊社。解答・解説が(白本よりも)若干、充実しているが、専門の先生ではなく、大学生アルバイトが書いているということは、知っておいてもらいたい。配点付(正確ではない)。制限時間記載。入試データ・傾向と対策付。
◆白本…教英出版。入試問題実物のコピーが収録されているので、どういう風に出題されたのかが非常にわかりやすい。入試実践形式で演習可能。解答・解説付。配点表示なし(一喜一憂を防ぐためらしい)。制限時間記載。その他、入試で狙われるポイントをまとめたもの・模試問題などを収録。
このように比べてみると、‘白本’のほうが良いようです。なんといっても、‘白本’の大きな特徴は、入試実物の問題・解答用紙を使って勉強できるということです。実物を解くことで‘慣れ’が生じ、これがキミたちを合格へと導くのです。ですから、是非、‘白本’を買うことをお勧めします。でも、できれば、両方とも買って、(解説などを)読み比べるとよりいいと思います。
過去問は早めに買おう
結論から言うと、過去問は早めに買うべきです。中には、「受験直前に買って力試しをするんだ」という人もいますが、僕はこの方法が好きではありません。確かにそういった意見にも一理ありますが、やはり、過去問とは傾向を知り、対策を立てるためのものでしょう。では、なぜ過去問は早く買うべきなのか?その理由を以下に挙げます。
対策を早めに講ずる
ほかのライバル(受験生)よりも早めに対策を立てておくことで、入試本番の土俵に上がる前から有利な立場で入試に臨むことができる。“Strike while the iron is hot.”を念頭に置こう(意味は11月号で)。
過去問がなくならないうちに手に入れる
受験が近づくと多くの受験生が過去問を買いに行くので、売切れてしまうこともあるかもしれない。
・・・とまぁ、こんな感じでしょうか。この文章を読んだキミたち(受験生も入試に興味のある人も)は今すぐに過去問(特に白本)を買おう。
中学生時代の話
さて、ここからは、僕の中学生時代の話をしよう。
僕の中一のときの事を思い出すと、「あの頃は、真面目な生徒だったんだな~」と思ってしまう。いや、もちろんそうだったのだが、中二からは若干、変化が起こる。別に、不真面目になったわけではない。むしろ、‘融通’(臨機応変に事を処理すること・その場その場に適した処置)がきくようになったというほうが聞こえがいいかもしれない。
中学二年生
クラスが変わった(当たり前・・・)。そして、僕(H.K.)も変わった。とうとう、勉強しなくなったのか?いや、そんなことはない。今までにも増して勉強意欲が掻き立てられたのである。というのも、クラスには比較的頭の良い生徒(中学入学者の内、上位50名)が集まってきたからだ。
さらにうれしいことには、担任がN先生になったことである。この先生は終礼が早く(5クラスの中で一番)、掃除のチェックもそんなに厳しくなかったので僕にとってはこの上なくありがたかった(ただ、機嫌がころころと変わるのでみんなは気をつけて接していた)。
高校受験勉強の始まり
「高校受験勉強はいつから始めましたか?」と聞かれてもはっきりと答えられない。なぜなら、どのような勉強が受験勉強なのかということの定義がよくわからない(また、人によって考えがばらばらだ)からだ。僕はというと、「受験勉強とは受験を意識し始めてからの勉強の事を指している」と考えている。
だから、僕が、灘高受験を考え始めた時の頃から話を始めたいと思う。
<次回へ続く>
最後に・・・
受験生用の記事が多くなりすぎてしまい、小学生のみなさんには申し訳ありません。 次回も受験生用の記事が増えますが、受験生以外の人にも楽しんでいただけるような記事を用意する予定ですので、ご期待ください。