【保存版】受験特集 問題を解く際のテクニック5つ
学び舎通信 105
受験特集 保存版
こんにちは、高1のHです。
とうとう受験の時期が来ましたね。
勘違いしている人が多いかもしれないので、一応言っておきますが、とにかく健康が1番。遅くまで起きていずに、早めに寝て身体を落ち着かせましょう。風邪を引いてしまったら話になりませんからね。(僕は昨年のちょうど今頃、入試直前2週間前に風邪を引いてしまいました。入試が終わって1週間ほど経ってからやっと治りました)
中学3年生の皆さんは、きっと今回が初めての受験になると思います。不安な気持ちがあると思うので、僕の経験を踏まえつつ、皆さんの力になれるような話を用意しました。
入試の雰囲気
ところで、実際の受験会場はどのような雰囲気なのかと言うと、緊張の一言です。しかし、休憩時間になったりすると知り合いと話をしたりする人も何人かいます。話の内容はと言うと、「難しかったなぁ」とか「この問題できた?」とか「3の(1)の答え何になった?」など、試験に関することが多いです。
試験監督はその学校の先生です。難しそうな顔をしていますが、わざとそうしているかもしれません。
入試における心得
以下に世間一般の入試の心得を列挙します。
- 荷物はできるだけ少なくする
- 甘いものやお守りを持って行く
- 緊張したら深呼吸などをして精神統一
- 試験が始まるとまず、問題全体を眺める
- 解ける問題から解く
- 途中で分からない問題があれば飛ばす
- 最後まで諦めない
- 終わった試験のことは考えない
次に、今列挙した事が実際に正解なのかを検証していきます(Hの独断による)。
A) 家を出る前はあれもこれも持っていかないと心配になったりするかもしれないが、いざ、試験会場に着くと逆に不安の種になる。過去問1冊とノート・単語集が2,3冊あれば十分。それに、荷物が軽ければそれだけ気持ちもすっきりとする。
B) チョコは脳に良いという話を聞いたことがあるので、入試の日は欠かさず持っていった。とにかく合格できる薬だと思い込んで試験会場で食べればそれなりに元気が出る。Kit Katなども良いだろう。
次にお守りだが、このときばかりは神にもすがる思いになる。試験用紙が配られている間などにお守りを握り締めてどうか合格させてくださいなどと(心の中で)ぶつぶつつぶやいていると本当にエネルギーが沸いてくる。お守りの数は1つか2つで十分。たくさん持っていくと効果は薄くなる(かな?)。
C) よく言われている。緊張対策らしい。僕もやってみたが、ますます緊張するばかりだった。
人それぞれかもしれないが、じっとしているよりは身体を動かしている方がよいだろう。廊下をぶらぶらと歩いたり、毎回トイレに行ってみたり、ストレッチをしたり…また、友達がいるのなら友達としゃべったりするのもいいかもしれない。
D) 開始の合図とともに猛烈な勢いで解答を書き始める人をよく見かけるが、何をそこまで急いでるんだ、と思わずにはいられない。本人はできるだけ早く解いて時間を稼ごうとしているのかも知れないが、入試において焦りは禁物。急がば回れ。気持ちを落ち着かせるのが一番の早道だ。
まず、ゆっくりと問題全体を見渡し、どれが難しいか易しいかを見極めてどの問題にどれぐらいの時間をかけようかなどと時間配分を考えるのがよい。
E) もちろんだ。念のために言って置くが、問題は易しいものから順に並んでいるとは限らない。いきなり最初の問題から解いているのでは話にならない。1番最初に解くのは、簡単な問題・確実に点が取れる問題だ(例:数学は計算問題、国語は語彙の問題)。
F) 分からない問題でずっと立ち止まっていても時間が過ぎるのみ。ここは潔く次の問題へかかろう。
また、分からない問題が多かったらそっと(カンニングにならない程度に)辺りに目を向ければよい。きっとみんなも考え込んでいるはずだ。別に分からないからといって落ち込む必要はない。だってみんなも手が止まっているじゃないか。
もし、せっせと手を動かしている人がいればその人はなかなか粘り強いね。君も諦めずにもう一踏ん張りすれば解けるはずだ。頑張ろう。
G) 言うまでもない。途中で諦めた時点で合格はできない。受験するということは、周りのライバルとの戦いでもあるが自分との戦いでもあるのだ。いくら賢い子でも諦めが早ければ落ちてしまう。
逆に言うと多少能力が劣っていても本人の気持ち次第で逆転合格は十分に可能だ。できたと思ってもチャイムが鳴る最後まで気を抜かないで欲しい。
こう言われても実際は至難の業である。
僕も灘高校受験のとき、休み時間になると例のM君と直前の試験について多くの議論を交した。廊下でシャーペンを握り締めて、難しかった問題をはじめから解き直したのである(灘高の休憩時間は長い)。そして、僕の数学はミスが多く、ものすごく悲惨な点数になることが分かった。
だが、僕は落ち込まなかった。数学への不安を払いのけると、次の理科へ向けて闘志がみなぎってきた。「絶対に逆転してやる!」と。
終わった試験の話をするのは、おそらく不安だからだろう。だが、その話をすることで「あの問題が解けなかったのは私だけじゃなかったんだ」などと自分の不安解消に役立つのも事実だ。
個人差が大きいのできっぱりと断定はできないが、終わった試験の話を友達としても別に悪くはないだろう。自分が良かったらそれでよし。間違ったのがあれば次の教科で頑張ればよい。どっちにしろ、前の教科に対する不安はなくなるので、次の教科へ向けてすべてのエネルギーを注ぎ込めばよい。不安があるとどうしても力が出せなくなる。
問題を解く際のテクニック5つ
問題を解くテクニックを5つ紹介します。日々の学習にも効果あるので、是非、実践してほしいです。
「次の文章を読んで後の問いに答えなさい」
どの文章問題にも必ずこのような指示が付け加えられているが、この通りにしていると恐ろしく時間の無駄である。合格する人は、まず、設問を読んで出題者の心理を読み取り(つまり何が聞きたいか)、それから初めて本文を読むのである。こうすることで、時間を大幅に節約できる。
「…20字以内で抜き出せ」
こんな問題は16~20字で抜き出すことを要求している。もし、自分の答えが14字だったら間違えている可能性が高い(15字以内でという指示ならOK)。また、「20字前後で…」なら17~23字(前後3字)を目安にさがすと良い。また、要約問題は指定された文字数の8割以上を書く(句読点は必ず1マスに1個。文字と一緒のマスに入れてはいけない。行の最後でも次の行の頭に句読点をつけること)。
「次の選択肢の中から本文に最適なものを選べ」
こういった問題で出題者は‘ひっかけ’を作る。本文に書かれていないのに常識的にあってそうなものがあっても絶対に選んではいけない。ちゃんと本文に合っているものを選ぼう。
大問の(2)がわからないとき
たいていの場合、大問の小問は互いに関係しあっているので、「(1)は何のためにあるのだろう?」と考えるとすらすらと解ける。つまり、(1)は(2)を解くときのヒントになっているのだ。もし、こういった手順を踏んでも分からなければ、今度は(3)の問題文を読んでみる。そして、出題者の意図を想像する。こうすることで、必ず解き方が浮かんでくるはずだ。
証明問題が分からないとき
証明問題は多くの人から嫌われている感じがあるが、一番確実に点がとれる問題だと言っても過言ではないだろう。証明問題にはたいてい、‘…ただし、△ABCは正三角形で、∠ADC=90°とする…’といった仮定(破線部のところ。主に図形の特徴が書かれている)が付け加えられている。案外見落としやすいこの部分がとても重要なのである。
仮定は必要もないのに付け加えられているはずがない。問題を解くときに必要だからこそ仮定があるのだ 。もし、分からなかったとしても、まだ使っていない仮定に注目することで、すらすらと解ける。僕はこのことを‘仮定は思う存分に使え!’と呼んでいる。我ながらよくできた言葉だと思っている。
入試へ向けて
「この時期になると、もうどれだけやってもムダだ」と思う人もいるかもしれないが、そんなことは全くの誤解だ。意欲さえあれば最後の最後まで伸びる。ここであきらめないかどうかが合否につながる。僕も1歳上の先輩として君たちの合格を期待している。とにかく体調には気をつけて頑張って欲しい。
補遺
今回は受験の話だけになってしまいましたが中2以下の皆さんも今回の話を頭に残しておくといつか役に立つと思います。何年かして皆さんが受験生になったときにこの話を思い出して再び読み、参考にしてくれれば執筆者としてこれほど嬉しいことはありません。なくさないように大事にファイルの中にでも閉じておいてくれるとありがたいです。