卒業生からのメッセージ 2011

学び舎通信 96

目次

子どもが育つ環境を作る

子育てや教育において大切なことは、「子どもをどのように育てるか」ではなく、「子どもが勝手に育つ環境をどのように作ったらいいか」を考えることだと思います。 

早期教育に関心のあるお母さんやお父さんは、早い時期から習い事をいろいろさせようとします。そして、よその子と比べて少しでも遅れをとりそうになると焦り始め、「なんで、できないの!ちゃんと先生の言うとおりやんなきゃだめじゃないの」という言葉を子どもに投げかけてしまいます。この言葉が、子どもの意欲を萎えさせてしまいます。

習い事だけでなく、勉強でも同様の態度をとって、子どもの意欲の芽を摘んでしまいます。習い事も勉強も、親の強制の下で嫌々していると、やる気もなければ、やり遂げた達成感も生まれません。

種は芽を出します。そして、芽は伸びます。そういうふうにできています。親が無理に肥料を与えようとしなくても、子どもという種は、自然に水分を吸収し、大地に根を生やし、そして空に向かって伸びていきます。それを親の価値観で、無理に芽を引っ張り出すようなことをすると、子どもは、それ以上芽を伸ばすことをやめてしまいます。親がすることは、「子どもがのびのび育つ環境作り」です。

考えること

学び舎を離れても、自分一人で勉強を続けられる人になってもらいたい。教師の指示を待つのではなく、自分で考えて勉強できるようになってもらいたい、と思っています。そういう思いで子どもたちに「独学の技術」を伝えています。

自分で考えようとする子どもは、「独学の技術」を修得できています。自分で考えないで教わろうとばかりしていると、考える習慣がつきません。何もしなくてある日突然できるということはあり得ません。長い間の努力と工夫によって少しずつできるようになるのです。いろいろ考えを積み重ねて勉強して、自分の考えで開発いこうという気持ちが大切です。

卒業生からのメッセージ(50音順)

この春、学び舎から11人が高校に進学しました。入試が終わってから、高校英語・数学の学習をしました。最後まで勉強し続けた人からの手紙です。

受験体験記

Iさん

中学3年生になって、「受験でしんどいなぁ」と思ったけれど、がんばって勉強すると中間・期末テストの点数も成績も上がるので、とても達成感がありました。でも、学校の実力テストで点数が下がったときはとてもショックを受けました。そんな時に、久保先生が「大丈夫!」と言ってくれて、わからないところを何度も何度も教えてくれたので、とても感謝しています。

私立は浪速高校Ⅱ類を受けて、Ⅱ類で受かって良かったです。この時、「赤本(過去入試問題集)をがんばってやって良かった」と思いました。

赤本と五ツ木のテストはしていて良かったと思います。この2つをすると、自分の学力がどれくらいあるのかを知ることができます。私にとって受験勉強をするのに、必須のアイテムでした。

私は勉強を悔いのないようにしたほうが良いと受験前にあらためて思いました。なぜなら、学力が足りずにぎりぎりになって志望校を選べなかった人たちが周りにたくさんいたからです。でも、私は志望校を受験できて良かったです。

私は佐野高校に合格できてとてもうれしかったです。しかも、学び舎のだれ一人不合格になることなく、佐野メンバーが全員合格できて良かったです。

久保先生、今までの6年間ありがとうございました。

9年間で学んだこと

Sくん

僕は、小学校から中学校まで勉強していろいろな知識を学んで身につけてきました。

学校で勉強したり、友達と遊んだりすることによって、楽しさとか、悲しさとかいろいろなことを学んだ気がします。

5教科の中で、僕は英語が苦手です。その理由は、単語の綴りがなかなか覚えられなかったからです。 

好きな教科は理科です。もともと虫とか動物を飼っていたり、植物をよく育てたりしていたからです。そんな中でいろいろなことがわかりました。学校でする実験も好きでした。社会は好きではなかったけれど、テストの点数は良かったです。

小学生から中学生になって、英語が増えて勉強も難しくなりました。僕は英語を小学生のときに習っていたら、英語をもう少し理解できたかなと思います。数学も例えば、因数分解などで公式が増えて、覚えることが多くなりました。中学3年生になって、高校受験が近くなっていろいろたいへんでした。高校に入学したら、中学よりいっそう勉強が難しくなるので、がんばります。

高校入試を終えて

Tくん

僕はあまり将来のことに関して興味がありませんでした。もちろん高校のことも関心がありませんでした。結局、そんな考えで真剣に勉強できるはずがありませんでした。

でも学び舎で勉強しているうちに、だんだん目標が出てきました。そのおかげで勉強するきっかけが生まれました。

そうして勉強していくうちに、成績も下がることなく、順調に上がっていきました。そして高校のも自分で満足なところに合格できました。

今思うと、勉強をしていなかったら、高校を選ぶこともできていなかったし、高校に入学することもできなかったと思います。

勉強してきたからこそ、今の自分があって、後悔せずにすんだのだと思います。

高校受験を終えて思ったのは、これからは未来のことを考えていかなければいけないということです。みなさんも悔いの残らないように頑張ってください。

久保先生へ。約3年間お世話になりました。いろいろ教えてくれて本当に感謝しています。

今はもう志望校に合格できましたが、学び舎に行っていなければ、志望校に行けなかったろうし、今の自分もなかったと思います。今の僕があるのは先生のおかげです。

これからも自分を見失わず頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

私の進路選択

Nさん

3年生になるまで行きたいと思う高校もなかったので1・2年生の時は定期テストで400点をとることを目標として勉強していました。

3年生になり、高校の見学にもたくさん行きました。私は見学に行き「ここに行きたい!」と強く思った学校がありました。その日から、その高校へ行きたいという思いで、とても勉強にやる気が出てきました。

私は家で勉強するより塾で勉強するほうが集中できるので、よく学び舎へ自習をしに行きました。

私立高校は自分の学力にあっていて、大学進学率の高い高校を選びました。私立入試まで1週間となった日から本当に合格できるのかが心配になり、少し焦っていました。でも、入試当日は緊張することもなくいつも通りの力が出せました。

私立高校に無事合格できました。

受かったことで少し安心し、自信もつきました。今の実力テストの点数なら、志望の公立高校に合格できると言われていたのに、最後の実力テストで点数が50点くらい下がってしまいました。私はこのままでは志望校に受からないと思い、勉強時間を増やしました。

学校の先生にも「このままじゃ、厳しいかもしれない」といわれたのですが、久保先生は「大丈夫!」と言ってくれました。だから、私は志望校を変えずに受験することにしました。

合格発表の日、ドキドキしながら自分の受験番号を探しました。自分の番号を見つけた時はとてもうれしかったです。本当に1年間勉強を頑張って良かったです!久保先生、短い間だったけどありがとうございました。

久保先生へ。中学校3年生の4月から学び舎に来るようになり、成績がグングン伸びました。

本当に学び舎に来て良かったです。分からないところがあり、先生に質問すると分かりやすく教えてくれました。

学び舎に行くと、とても集中して勉強できました。学び舎がなかったら、私は全然勉強ができなかったと思います。

短い間だったけど、本当にありがとうございました!!!これからも頑張ります。

受験を乗り越えて

Mくん

つい先日の3月16日に、公立高校の入試がありました。それは、今まで勉強してきたことの成果を出す日なので、精一杯頑張りました。よくできたと思います。

受験が終わって思ったのは、「頑張れば何でもできる」ということです。頑張って勉強すれば、必ず志望校に合格できます。

後輩のみなさん、目指している高校があるなら、地道に勉強して力をつけていけばいいと、私は思います。

それと、感謝の心を忘れずに…。

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学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

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