卒業生からのメッセージ 2016 何を求める風の中ゆく
学び舎通信 157
何を求める風の中ゆく
正々堂々とした、恩師と呼べるような教師が少なくなりました。きちんと生きてみたいと思わせてくれる人。胸を張ってまっすぐ前を見て生きていれば、日々の感動に出会える。美しいものが見えてくる。本当に大切なものがわかる。それを静かに確実に伝えてくれる人。そんな教師は、今いるのでしょうか。
やるなら今しかないと心を決め、学校の教師を辞め、私塾を始める準備に取り掛かりました。数個所の塾を3年間視察した後、1996年6月に自宅2階の6畳間で久保塾を開き、2003年6月に現在の教室を竣工、学び舎に改称しました。子どもたちに自分の力で生きていく醍醐味や自由や自立の爽快さを伝えるため、独立不羈の姿勢を20年間貫きました。
何を求めて生きるかで、人生の道が決まります。
自己保存のために強大なものに従うような事大主義では、生きることにはなりません。他の誰かに縋るのではなく、自己管理能力をつけ、やるべきことをきちんとやり、ただ独りで人生と向き合い、独立自尊の気概をもって、闘う人でなければ、生きる人とは言えません。
人間には、生まれつきの能力の高い低いはあるかもしれません。けれども、能力が高かろうと低かろうと、精いっぱい、力いっぱい、頑張っている子ども。弱音を吐きそうな自分と、一生懸命になって闘っている子ども。どんなに苦しくても、どんなに悲しくても、生きようとする力を鍛えて、自分の人生に立ち向っていく子ども。学び舎には、溌剌とした子どもたちとの邂逅の喜びがあります。【久保誠章】
卒業作文の3回目です。
学び舎の3年間
西信達中 Uさん
私は中学1年生から3年生の3年間、学び舎に通い続けました。
最初は慣れなくて、分からないところがあっても、質問するのが恥ずかしくて、分からないままにしていたこともありました。でも、段々と慣れてきて、理解できないところを質問すると、久保先生は分かりやすく、丁寧に、分かるまで教えてくれました。質問して、説明を聞けば、納得できてスッキリするし、とても自分のためになりました。
年が明け、受験シーズンになると、私は学び舎に頻繁に自習に行くようになりました。自習に行くと、分からないところがあったとき、すぐ久保先生に質問して、説明を聞くことができるからです。
そして、受験の1か月前から、毎日学び舎に自習に行きました。そのおかげで、成績が少しずつ伸びてきました。自習に行って、本当に良かったなと思います。
私は学び舎で、「勉強は積極的にやっていくことが大切だ」ということを学びました。勇気を出して積極的にやったからこそ、今の私があると思います。
また、「自分の頑張り次第で、自分の将来はどのようにでもなる」ということも分かりました。
学び舎で学んだことを高校でも実行して、気持ちを強く持ち、勉強に取り組もうと思います。
学び舎での2年間
泉南中 Sさん
私が学び舎で勉強を始めたのは、中学2年生のときでした。初めて学び舎を訪れて、教室や周りの環境を目にしたとき、勉強に集中できる場所だと思い、学び舎に行くのが楽しみになりました。
学び舎で久保先生から、「普段している勉強から、自分に合った勉強方法を見つけること」や、「誰にも支配されずに、自分の思うとおりにやることが大切である」ということを学びました。
学び舎で勉強の合間に聞く久保先生のお話や、「学び舎通信」を読むことは、とても楽しく、自分のためになりました。毎月、「学び舎通信」をもらうのを楽しみに待っている自分がいました。
これから何か大きな壁にぶつかったときは、久保先生の教えを思い出して頑張ろうと思います。
また、久保先生はいつも優しく接してくれました。受験で迷ったときには、相談に乗ってくれたので、とても心強く感じ、うれしかったです。
学び舎での2年間は、勉強だけでなく、生き方まで教わりました。ここまで教わることのできる塾は他にはないと思います。
素晴らしい環境で、素晴らしい先生に教えていただきながら、いろいろなことを学んだこの2年間は最高でした。
これからも久保先生の教えを忘れずに高校でも頑張り、自ら考えて行動できる人間になりたいと思います。久保先生、ありがとうございました。