卒業生からのメッセージ 2016 持続力で飛躍する
学び舎通信 161
持続力で飛躍する
力を伸ばし本当の自信を得るには、単調で地味な練習を日々延々と繰り返す以外に方法はありません。
勉強もスポーツも芸術も、長い間の努力と訓練と工夫と研究によって、少しずつ出来るようになるのです。毎日、何の努力もしないで、出来るようになるはずがありません。
学ぶ力を向上させるためのstep4が、持続力です。
持続力とは、練習し続ける力、努力し続ける力のことです。普通の人が成功を狙ってもうまくいかないのは、自分に具わっているエネルギーを長期間にわたって出し続けていないからです。その日その日の気分に左右されることなく、やるべきことをきっちりとやって練習し続ければ、必ず学力は向上します。
向上とか進歩とか発達というのは、ほとんどの場合、滑らかな曲線や直線で表すことができません。それはぎくしゃくしていて、一進一退を繰り返します。しかし、辛抱強く練習を続けていると、突然、一気に上昇し、今までとは違う自分になります。
たとえどんな段階に達しても、これで完成ということはないのです。だから、どんなときでも決して「これでよし」としないことが大切です。そう思った途端に進歩が止まってしまいます。練習を続けて、どんどん自分を発展させていくのです。
卒業作文の最終回です。
コツコツ努力
泉南中 Tさん
私は中学3年間を吹奏楽部に所属していました。夏に引退し、そろそろ受験勉強をしっかりしようという時期に、顧問の先生に「一緒にコンテストに出ませんか」と誘われました。クラブが大好きだった私は、「勉強もしっかりやるから」と約束して、クラブを再開しました。
そうして、勉強にあまり身が入らないまま9月に実施された五ツ木のテストを受けました。結果は散々で、志望校に届かないような偏差値でした。私は悔しくて、「このままじゃ志望校を変えることになる。それだけは嫌」と思い、クラブが終わったら直ぐ家に帰り、学び舎に行く時間まで勉強しました。
そうしているうちに10月の五ツ木のテストが実施されました。寝不足で満足した結果が得られないということがないように、集中できるように、前日は早く寝て、準備も万端で臨みました。結果は前回よりも偏差値が上がり、安心できました。
やはり油断は禁物です。次の回では前回の結果に安心し、勉強に手抜きがあり、また偏差値を大幅に落としてしまいました。私は「これでは志望校合格なんて夢だ。もっと勉強しないと」と思いました。
それから、私の苦手な数学と理科の基本問題を何度も解き、得意な英語や社会は応用のワークを解き、同じく得意な国語は四字熟語や漢字は自信があるので、読解力を高めるために小説を読みました。(本当はもっと前に読むべきです)こうするだけで、今までよりもっと問題が解けるようになり、苦手な2教科も少し自信がつきました。
そうして、クラブの本番も近くなる中、必死で勉強すると、12月の五ツ木では志望校にぎりぎり届くくらいの偏差値になりました。でも、私はそれまでの回で「浮かれていては成績が落ちる」ということを学んだので、それからもコツコツ勉強しました。
私は12月の五ツ木のテストの後は「勉強すればなんとかなる」と思い、中学3年の学習時間以外に、自習するために週4日学び舎に通いました。「今は受かる可能性が低くても、毎日頑張れば、きっと大丈夫」と信じ、受験間際までこの生活を続けました。
私は最初、数学の入学試験に出題される簡単な計算問題すら全問正解できませんでした。しかし、何度も問題集を解き直していると段々解けるようになり、全問正解することができるようになりました。そして数学の難しい問題も解けるようになりました。
受験当日、早寝早起きをして頭がシャキッとした状態で試験会場へ向かいました。私は3か月間、学び舎の自習で必死に勉強したことにより自信がついていました。クラブと受験勉強の両立は大変でしたが、私は佐野高校国際教養科の合格できました。
塾長より
コツコツ努力して、良い結果得られたのです。
苦手なところは基礎をしっかり練習する。早寝早起きの生活をする。毎日コツコツ頑張る。これらのことをきっちりやると、学力は必ず向上し、良い結果が得られます。そして、中間地点がどうであろうと、大事なのは最終地点です。諦めないで最後まで頑張ることです。
(編集者注:Tさんの卒業作文は400字詰め原稿用紙7枚でしたので、ダイジェストにしました)