卒業生からのメッセージ 2017 子ども時代に学ぶべきこと
学び舎通信 170
子ども時代に学ぶべきこと
子どもが自分から進んでやろうとしなければ、どんな素晴らしいことでも身につきません。子どもは、自分が必要だと思ったら勉強するようになります。
ゲーム機やスマホなどの小さなオモチャで遊ぶのではなく、外で体を丸ごと使って遊んだり、家事の手伝いをしたりしている子どものほうが強く生きられます。生きるのに何の価値もない進学塾の偏差値教育でテスト漬けにされるのではなく、自分の頭で考えて学習計画を組み立て工夫しながら学んでいる子どものほうが強く生きられます。
たった一度の人生、これと決めたことは、思い切ってやるほうがいいです。慎重になり過ぎて、びくびくしていては何もできません。行く手を遮る壁があれば、ドンと体当たりして、その壁を打ち壊す迫力を出したほうがいいです。そういう経験を積んでおくと、将来、素晴らしい人生を歩んでいけます。
情けない大人が多くなりました。侠骨があり、裸一貫で生きる大人が少なくなりました。彼らは子ども時代に学ぶべきことを学ばなかったのでしょう。
子ども時代に学ぶべきことは、人間は自然の一部であること、損得を考えずにまっすぐ生きること、闘うことを恐れないこと、自分の価値観は自分で決めること、そして辛抱の上に必ず花が咲くことです。
伸びるための条件
何事も一番良くないのは、「間違えないように」とか「失敗しないように」という気持ちです。間違っても、失敗しても、大したしたことではありません。
間違えたり、失敗したりしたときは、「何糞、負けるものか」という気持ちで、もっと練習してできるようにすればいいのです。一度や二度上手くいかなくても、「ようし、やってやるぞ」という気持ちで、できるまで何度でも挑戦し続ければいいのです。
やってやれないことはありません。できるまで練習を繰り返すのです。途中で諦めれば、本当はできることも、ずっとできないままです。あともうひと頑張りすればできるのです。「できない」と弱気になって投げ出してしまわずに、ガッツを出すのです。
人間は誰でも、間違えたり、失敗したりします。失敗しても挑戦する、失敗をバネにしながら生きていく力強さが必要です。その力をつけるために、安心して挑戦させ、たとえ失敗してもそれを認め、成長させていくゆとりが学校でも家庭でも必要です。
小学生が「分かりません」と言っても、正解はなるべく教えないようにしています。間違えたら、もう一度考え直してもらい、二度目も間違えたら、ヒントを出して、さらにもう一度考えてもらいます。正解にたどり着くまでに時間はかかりますが、子どもは「自分の力でここまで到達できた」という達成感を持つことができ、自信につながります。
間違いを楽しみながら、修正し、学んでいけばいいのです。「自分の力でできた」という自信は、子どもの伸びようとする意欲を強くします。
学び舎に3年間通って
泉南中 Tさん
中学校に入学して、5月の末に初めての中間テストを受けました。あまり良くない点数だったので、塾に通うことにしました。友達が通っていた学び舎に、6月から通い始めました。
最初の頃は、あまり質問できませんでした。でも、ある日、久保先生が声を掛けてくれたおかげで、分からない問題を質問できるようになりました。
久保先生は分かるまで何度も説明してくれました。だから、その日に勉強したことは、その日のうちに理解することができました。
学び舎の雰囲気は、勉強に集中しやすい環境なのでとても集中することができました。それに、勉強していて分からないところがあれば、久保先生に聞くことができたので、勉強がとてもし易かったです。
3年生になり、受験勉強を始めました。1学期の成績は、志望校に合格できるレベルでしたが、2学期に成績が下がってしまいました。「このままではまずい」と思い、これまでよりも勉強量を増やしました。学び舎にできる限りたくさん自習に行きました。そのおかげで、3学期の成績は、中学3年間の中で、最も良い成績になりました。
入学試験当日は、久保先生が前日に言われたことを思い出して、落ち着いてテストに取り組むことができ、志望校に合格することができました。
今思うことは、「1年生の頃からもっとしっかり勉強していればよかった」ということです。これからの高校生活を一生懸命頑張ります。
久保先生、3年間ありがとうございました。