卒業生からのメッセージ 2017 何度転んでも起ち上がれ

学び舎通信 168

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何度転んでも起ち上がれ

「どういう勉強をしたらいいですか」と問われれば、

「日常の生き方に気をつけてください。どう生きるかが、一番大切です」と答えることにしています。

日常生活をどれだけきちんとしているかで、勉強の仕方が変わってきます。きちんとできれば、どういう勉強をすればよいかも、自ずと分かってきます。

普段ちゃらちゃら遊んでいて、テストの前だけ勉強して良い点数がとるというやり方は感心しません。泥縄式の勉強法では、本当の学力が身につかないからです。好い加減な日常生活をしている子どもは、自信がなく、付和雷同して、長い物に巻かれてしまい、いつまでも自分を育てることができません。

しかし、自分で工夫しながら、毎日こつこつ勉強している子どもは、自分の学習法を知らず知らずのうちに築くことができます。そういう子どもは、10年経ち、20年経てば、大勢に流されず、自分の考えを貫いて生きていける逞しい人間に成長します。

粘り強さに欠けて、辛抱が足りない人がいます。諦めが早く、熱しやすく冷めやすい人がいます。これでは何事も成し遂げることはできません。

しかし、転んでも、転んでも、その都度起ち上がって、精一杯頑張る人がいます。何度失敗しても、挫けないで、最後の最後まで最善を尽くす人がいます。

極意

ある故老の話です。

「農業には、農事としての極意があります。田や畑を耕すにも、作物を育てるにも、これがこうだと、人に教えることのできない秘伝があります。 

農の極意を知っている人と知らない人とでは、作物の出来がまるで違ってきます。どうしてそうなるのか、口では言えません。また、教えられて覚えるものでもありません。みんな、自分の汗と経験とで、会得するよりほかに方法はないのです。

もし耕作の方法を人の教えに頼るような百姓がいたら、それはまことの百姓ではありません。

いずれの道にせよ、極意を人から教えられたいと思うようでは、まことの道を理解して、自分のものにすることができません。」

極意のことを、奥義とか、神髄とも言います。学門や武道などで、その道を極めた人だけが体得できる心の状態や最も良い方法のことです。極意は人から教えられるものではなく、自分で見つけるものなのです。極意に到達するには、険しい坂道を歩まなければなりませんが、小細工しないで、正々堂々と歩いていれば、必ず辿りつけます。

いままで学んだこと

泉南中 Nくん

中学3年間、私は学び舎でたくさんの事を学びました。久保先生は、勉強だけではなく生活習慣など色々なことを教えてくれました。

なかでも私が一番印象に残っているのは、「どんなことでも続けることが大切だ」という言葉です。私はこの話を聞いてから、毎日のように学び舎に自

習に行きました。「めんどうくさいな」と思う日もありましたが、「自分のためだ」と自分自身に言い聞かせ、通い続けました。すると、テストの点数が少しずつ上がっていき、志望校にも合格できました。

このようなことが達成できたのは、学び舎のおかげだと思います。なぜなら、落ち着いた雰囲気の学び舎は、勉強する環境が整っており、勉強に集中できる場所だからです。

私がこの3年間で学んだことが、二つあります。

一つ目は、目標を持つことの大切さです。

私はいつでも目標を持つように心掛けています。なぜなら、目標を持つことで「今日も頑張ろう」とやる気が出て、持続して努力することができるからです。これからも、目標を持ち、目標に向かって努力していこうと思います。

二つ目は、努力して良い結果が出ると自信になり、努力しても良い結果が出ないと経験になることです。

私はいつでも目標に向かってできる限りの努力をしていますが、目標を達成できないことが多々ありました。でも、それは無意味なことではなく、「努力した」という経験になり、きっとこの先の人生で役立つと思います。これからも、失敗を恐れず、どんなことにでも挑戦していこうと思います。

私はたった15年でたくさん失敗をしてきました。きっとこれからも様々なことに挑戦し、たくさんの失敗をすると思います。そんなときは、ネガティブに考えず「良い経験をした。次は成功させよう」とポジティブに考え、どんなことでも失敗を恐れず、全力で挑戦して行こうと思います。

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学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

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