卒業生からのメッセージ 2018 教えないで教える
学び舎通信 182
教えないで教える
教える力と教えない力があります。教えるのは簡単です。知っていることは教えたい。しかし、教えない力が、子どもを強く育てます。教えない部分は、自分で学ぶ。教わらないで、自分の力で学ぶことのほうが大きく成長できます。わかるように教えてばかりいると、自分で理解しようとする力が育ちません。すぐに理解できないことも、勉強を続けていれば、きっとわかるときが来ます。自分の力でたどり着いた道でないと、困難にぶつかったとき、そこで立ち往生してしまいます。教えないで教える教育を、「不言の教」と言います。
高校までの道のり
信達中 Aくん
ぼくは中学1年生のとき、成績のことも、高校のことも何も考えてなく、ほぼ毎日野球をしたり、遊んだりしていました。そんな生活をしていたので、テストの点数がどんどん下がっていき、1年生の終わりには、とても低い点数になっていました。
2年生になってもそのままの成績で1学期を終えました。夏休みに知り合いが「学び舎はいい」と教えてくれました。「学び舎の先生は、成績で生徒をランク付けしない」と知り、学び舎に入ることに決めました。
学び舎で勉強を始めてから、テストの点数が少しずつ上がっていきました。でも、まだ高校のことなど何も考えず、テストの点数が少し上がれば、それに満足してしまい、すぐやる気がなくなり、また、点数がどんどん下がっていきました。そして、3年生の2学期には1年生の3学期と同じくらいの成績になってしまいました。3学期に学校の先生や友達に「このままだと行ける高校がない」と言われて焦りました。でも、何をどのように勉強をすればいいのか分かりませんでした。そんなとき、久保先生がくれたプリントをすることによって、分からなかった勉強のやり方が少しずつ分かるようになりました。
私立高校の入試の日はとても緊張しましたが、久保先生のくれた「受験の心得」を見て、少し落ち着きました。
次は3月の公立高校の入試があるのですが、私立高校に合格できたことに満足してしまい、気合いが入りませんでした。でも、周りの人が頑張っているのを見て、学び舎に自習に行き、少しずつでも分かるようになろうと勉強を続けました。そして、合格するのは難しいと思っていた志望校に合格できました。これからも勉強と野球を頑張ります。
学び舎で学んだこと
一丘中 Nさん
私が本格的に受験勉強を始めたのは、クラブを引退した8月の後半からでした。受験勉強を始めた頃は、やる気が出ず、なかなか勉強を進めることができませんでした。しかし、私の周りで頑張る友達の姿を見て、危機感を感じ、毎日必死で勉強するようになりました。そんな毎日を繰り返すうちに、勉強をすることが苦ではなくなってきました。
2学期になって模擬テストを受け始めました。初めのうちは悪かった合格判定は、だんだんと良くなり、「もっと勉強したい」と思うようになりました。
その頃から自分なりの勉強方法を見つけることでき、それまで以上に効率よく勉強することができました。「自分のペースで勉強できる学び舎は、私にとても合った塾だなぁ」と思います。学び舎に入らなかったら、お互いに高め合えるような友達にも出会えなかったと思うし、勉強を楽しいと感じることもなかったと思います。
学び舎に入って得たものはたくさんあるけれど、私が一番だと思うのは、「努力は必ず報われる」ということです。最後まであきらめずに努力を続けることで、夢や目標に一歩でも近づけると思います。
勉強に嫌気がさし、逃げ出したくなってしまうこともあったけれど、嫌だという気持ちを忘れ、純粋に「知りたい」とか「理解したい」という好奇心に身を任せてみると、勉強することに楽しさを感じることができました。勉強を通じて得た達成感や忍耐力を、今後の生活でも活かしていきたいと思います。
学び舎で勉強するなかで、勉強への意識が変わり、とても有意義な時間を過ごすことができたなと思います。4月から新しい環境になり、不安や心配が生まれることもあるかもしれないけれど、学び舎で学んだことを存分に活かし、乗り越えていきたいと思います。
本当にありがとうございました。これからも遠くから見守ってくれるとうれしいです。
学び舎で学ぶことができて、本当に良かった!!