卒業生からのメッセージ 2021 自分の頭で考える

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自分の頭で考える

自分の頭で考える、考えられるようになる。これが学びの奥義です。「自分の頭で考えられるようになる」ということは、「自分が何を必要としているのかを自分で探り当てられるようになる」ことです。

中学校を卒業するまでに、自分独りで考えられる力をつけるのです。教えてくれる先生は大事ですが、いつまでも先生に頼っていては一人前になれません。依存状態から抜け出して一人前になることを、独立、または、独り立ちと言います。中学時代に、独りで学ぶ方法を身につけるのです。自分に必要なものを学ぶために、自分に何が必要かを考えるのです。

「自分で考える前に、手っ取り早く知識を得ようとして質問する人が増えてきた。人に聞いた道具を買ってくるだけでは、する仕事は高が知れる。自分で考えて道具を作ったり買ったりする人は、それを使いこなし立派な仕事をする」と、ある庭師は言います。人に指導されるのを待つのではなく、学び方も生き方も自分の頭で考えるのです。

卒業作文4

部活で学んだこと

Iくん

僕は3年間の中学生活で、協力することの大切さを学びました。その多くは部活動で学びました。

僕は吹奏楽部に所属していて、パーカッションを担当していました。パーカッションは打楽器が主です。たくさんの打楽器があり、楽器によって楽譜が違うので、同じパーカッションの人と協力して楽譜の読み方を教え合ったり、同じパートで音を合わせたりして練習します。

2年生の時、急に部活に行きたくなくなり、半年の間、部活動を休みました。僕が部活に行っていない間に、皆はたくさん練習してとても上手になっていました。皆の成長した姿を見て、僕はもう一度部活に行く決心をしました。部活に行っていなかった僕は、読めない楽譜が多く、練習について行けませんでした。

そんな中、1ヵ月後の演奏会の楽譜が僕に渡されました。僕が戸惑っていると、パーカッションの皆が楽譜の読み方を教えてくれたり、横で一緒にリズムを合わせてくれたりしました。本番当日のリハーサルでも、上手くできない僕に付き合って、最後まで一緒に練習してくれました。本番では、僕は皆のおかげで無事に演奏会を終えることができました。

僕はこの経験から、人と人が協力し合うことで、困難を乗り越えられることを知りました。また、協力し合うことの大切さを学びました。

勉強への思い

Tさん

勉強嫌いだった私は、中学3年生の秋に勉強が好きになりました。私を勉強好きにしたのは、「学び舎」です。本当に感謝しています。

私は、周りの人たちから「頭いいやん」と言われていました。その時はとても嬉しい気持ちでした。しかし、テスト前には、「頭いいからどうせ高得点とるやろ」と言われ、「テストでは高得点を取らなければいけない」という不安とあせりがありました。勉強を頑張ることが自分の成績につながることはわかっているけれど、「勉強」というものに締め付けられている気がして、勉強が嫌いになってしまいました。

しかし、中学3年生の夏休みに入った「学び舎」は、この気持ちをだんだんと薄れさせてくれました。 

「学び舎」では、勉強そのものを教えてくれるだけではなく、「勉強の楽しさ」というものを教えてくれました。簡単な問題でも、とても難しい問題でも、解くことができた瞬間の喜びを感じることができました。自分ひとりで考えてずっとわからなかった問題を久保先生に教えていただいて、問題の意味を理解することができました。

中学3年生の私は、「受験」というものを背負っていました。「勉強の楽しさ」を感じることができても、勉強から抜け出したいときもありました。「受験が終わるまで勉強を頑張らないと行けない」と追い詰められていました。「自分は志望校に合格できるのか」という不安もありました。そして私はあせって、投げやりな気持ちになり、「勉強をやめたい」と思ってしまいました。けれど、私が「また勉強を頑張ろう」と前向きな気持ちにしてくれたのが、久保先生でした。授業の終わりにしてくれた話は、どれも印象に残っています。特に、入試前にしてくれた話が強く印象に残っています。

中学3年生の途中から通い出した「学び舎」。最初は不安な気持ちがたくさんありました。だけど、今ではこの「学び舎」で良かったと思います。久保先生、短い間でしたが本当にありがとうございました。

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学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

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