卒業生からのメッセージ 2021 自分で自分を育てる力

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自分で自分を育てる力

子どもは、周りの人の温かい心を感じながら、成長します。お互いを思い合う温かい心があれば、平和な空気が生まれます。生きていれば良いことだけではありません。辛い経験をして、悲しみや絶望を感じることもあります。逆境になってもへこたれないで、温かい心やきれいな心をそのまま行動に表わして、苦労や不運を楽しむと、心が鍛えられます。

一生のうちに出会う一つ一つの出来事は、全て一度きりのもので、二度と繰り返すことはありません。だから、どんなときでも素直な心を持って、あとで「ああよかった」と思えることをするといいです。

人間は素晴らしい能力を持っています。誰でも何かを成し遂げる力を持っています。勇気さえあれば、何でもできる無限の可能性を秘めています。

教師は子どもに熾烈な競争や過剰な試験を課すべきではありません。競争や試験で生来の素晴らしい能力は育ちません。力で勝つのではなく、やさしい心を持って徳で勝る。人に勝とうと思ってはいけません。自分の心を鍛えるという気持ちで生きます。 

生まれながらに持っている真心をなくさないように、自分を育てていくのが人間の一生涯の仕事です。 人間として立派に成長して社会的に活躍できること、豊かな感性と広い知識を持ってバランスのとれた人間になることを目標にして学びます。

卒業作文3

卒業生の作文を掲載していきます。卒業生たちは、「集中すること。今を楽しむこと。今を楽しむためには、苦労ではなく工夫すること」を学びました。

クラブでの成長

Mさん

中学校での3年間、バスケットボール部に所属していました。入部したときは、ドリブルもシュートも全くできないバスケットボールの未経験者でした。先生や先輩たちから、「ドリブルは前を向いてつく」、「このときはロールをして、かわしたほうが良い」などとアドバイスをもらいながら、みんなに追いつこうと頑張りました。

2年生になって、3年生の先輩が引退して、「これからクラブの中心になって頑張ろう」と思っていたときに、手を骨折してしまいました。それでも、「手が使えなくても、足が使える」と思い直し、ディフェンスの強化に取り組みました。腰を下げた姿勢で体育館の端から端まで横歩きの練習をしたり、足を動かすスピードを速くするためにハーキーやラダーを使った練習をしたり、ディフェンスに必要なトレーニングを繰り返しました。骨折していない手が使えるので、ドリブルを強くつく練習もしました。 

オフェンスの練習には参加できなかったので、「みんなの役に立つことはないか」と考えました。1年生の基本練習を見てアドバイスをしたり、チーム全員の体調を整えるために練習の合間に塩分のタブレットを配ったり、水筒やタオルが誰の持ち物かわかるようにネームプレートを作ったりしました。

このような経験から、私は、「怪我をしているので、何もできないではなく、誰かのためになることを自分で見つけ出し、それを実行することが大切だ」ということを学びました。

怪我が完全に治り、練習に戻ったとき、仲間と実力がかけ離れていることに気づきました。そのことがとても悔しくて、「みんなに負けないくらい練習して力を伸ばす」と決めました。普通のボールよりも重いボールを使ってハンドリングをしたり、一つ一つの練習にていねいに取り組んだり、家に帰ってからも筋トレをしたりしていました。

3年間、誰ひとり退部しない根性のある仲間とバスケットボールができて幸せでした。何より、仲間から支えられる大切さを知ることができたし、他人との関わり方、礼儀や精神を強く持つことの必要性、そしてやり抜き通すことの素晴らしさを学べたことで、私は成長できたと思います。

学び舎で学んで

Nさん

私は小学4年生から、学び舎に通い始めました。受験生になった中学3年生のときは、1週間に6日学び舎で勉強していました。

学び舎での6年間で、私は勉強の楽しさなどたくさんのことを学びました。その中でも、分からないことがあれば、積極的に質問することができるようになったことが、私にとって一番大きいと思います。私は消極的な性格でしたが、学び舎で勉強しているうちに、自分から質問できるようになりました。

学び舎という空間は、人を変えることのできる素晴らしい空間だと思います。思い出がいっぱいつまった学び舎を卒業するのは、とてもさみしいです。

学び舎で過ごせたことは本当に嬉しいし、学び舎での思い出は一生忘れないと思います。高校でも学び舎で学んだことを生かして頑張ります。

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学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

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