卒業生からのメッセージ 2021 学ぶ心構え
学ぶことと生きること
学ぶことは、自分を変えることです。
学ぶことは、自分がそれまで知らなかったことやできなかったことに挑むこと、向かい合うことです。
難しいところで行き詰まったときも、工夫して自分の力で乗り越えます。そうすることで、自分を高めることができます。試行錯誤して自分で開発した方法で学ぶのです。考えながら学び続けるのです。
人に言われたので勉強する、これでは学んでいるとは言えません。自分から進んで、前向きな気持ちで勉強することが、学ぶということです。学び続けていると、広く深く考えられるようになります。
学ぶことは教室の中での勉強だけではありません。毎日の生活のなかで、生きていく上で必要な知識や経験を身につけることも学ぶということです。
学ぶということは、テストで良い点を取るためや試験に合格するために勉強することではなく、また、先生から一方的に教えてもらうことでもありません。学ぶということは、自分をよく変えるために、よく生きるために、自発的に勉強することです。
生きている間学び続けることで、成長し続けることができます。私たちは学ぶために生まれてきたのだと思います。学んで自分をどれだけ成長させることができるか、それはその人の心によると思います。
生きることは、学ぶことだと思います。
卒業作文1
卒業生の作文を掲載していきます。卒業生たちは、「集中すること。今を楽しむこと。今を楽しむためには、苦労ではなく工夫すること」を学びました。
中学3年間の努力
Hさん
私は「中学校での3年間で努力をたくさんしたな」と思いました。
中学3年生になったときに、中学1年生や2年生のときよりもテストの重要さや難しさを実感しました。特に実力テストは、「入試に向けて少しずつ総合点を上げることが大切だ」と思いました。
中学3年生になってから今まで以上に勉強量を増やしました。そうすると、次第に勉強が嫌いという考えを通り越しました。「それほど勉強したんだ」と、今思えば、少し不思議な気持ちです。
そして、「受験生になったからには周りの誘惑に引っかからずに、自分が後悔しないように頑張ることが大切だ」と思い、努力し続けました。
この1年間、感染症の拡大で生活様式が変わって、今まで普通にしていたことができなくなりました。学校行事も中止になってしまって、最後の中学生活の思い出は濃くありませんでした。だから、高校では充実した3年間にしたいと思います。
学び舎で学べてよかった
Sさん
私が学び舎に入ったのは、小学4年生の時で、中学卒業まで6年間お世話になりました。
前に通っていた塾は、たくさん宿題が出て先生との相性も良くなかったので、学び舎に行くことになったことはとてもうれしい出来事でした。
私は中学受験をすることになりました。中学受験というと、放課後も友達と遊ばず遅くまで塾で勉強するというイメージがある人もいるかもしれませんが、私はそんなことは全然しませんでした。友達と遊べるときは遊んで、勉強するときは勉強するというメリハリのある生活を続けました。そして、志望校に無事合格することができました。その時は家族だけでなく、久保先生も喜んでくださったのでとてもうれしかったです。
中学生になってからも、学び舎に通い続けました。
中学校が学び舎から遠く、部活もしていたので、学び舎によく遅れて行っていましたが、それでも久保先生はていねいに教えてくださったので、学校の成績は常に上位に入ることができました。
中高一貫校に入ったので、高校受験も高校への進学が内定している状態で受験勉強をしましたが、それでも気を緩めず自分で勉強し続けられたのは、「学び舎で自習の大切さ教えてもらったからだ」と思っています。
私は今まで勉強で「もうダメかもしれない」とか「逃げ出したい」と思ったことがありません。そうなれた理由は、「学び舎で勉強の仕方を学べたからだ」と思います。「学校でも学び舎でも教えてもらっているときは真剣に先生の話を聴く」、「自習をする」、「健康的な生活を心がける」。そういったことを学び舎で学べたので、これから高校生になって、さらに厳しい競争にさらされても、それらを武器に必死で乗り越えていきたいです。
久保先生、6年間本当にありがとうございました。