夏休みの猛特訓で英語を完成
環境づくり
前回、努力すれば新たな世界が拓けるという話をしました。
けれども、実際に努力が続かないという人も多いでしょう。そんなときは、物理面・精神面という2側面の環境を工夫すべきです。私の場合は以下のような点が良かったと思います。
- 親が読書や勉強に熱心→勉強に親しみやすい
- 書籍を惜しみなく購入→好奇心を絶やさない
- 家に気を散らすものがなかった(ゲーム・DVD一切なし、玩具ほとんどなし、テレビ見ない)→高い集中力発揮
- 目標を家庭内や友達に宣言→意欲持続
- 頑張っている人を探す→真似して超える
- 学び舎での自習→好きなだけ勉強できる
これらをまとめると、家庭の環境が勉強に最適だったことと、学び舎の教室を自由に使えたことが有利に働いたと思っています。まさに無限に勉強できる環境でした。環境さえ整ってしまえば、あとは努力あるのみです。
夏休みの猛特訓で英語を完成
私の最大の懸念事項は英語でした。
父に頼み込んで夏休みに英語特訓をしました。毎日大量の文章を英訳するという、今から考えれば気の遠くなるような作業でした。朝から晩まで労力と時間の大半を英語に割きました。方法は単純です。
私)大量の日本文を英文に訳す
父)合っているところだけ小さく○、間違いは教えてくれない
私)間違っている箇所を直す
父)まだ間違っていれば、そのまま返却(間違いは教えてくれない)
私)辞書や参考書を必死に調べて訂正
この繰り返しです。どうしても学校で一番を取りたかったのでめげずに頑張りました。これに加えて、復習も丁寧にしました。
私)一回でも間違えた箇所は3日以内に再度英訳、正解するまで全てを復習
効果は絶大でした。目標通り9月には校内一位を取りましたし、中2になるとセンター試験での英語得点9割越えを果たしました。
正しい努力と間違った努力
がむしゃらに頑張ってもある程度の成果は出てきます。しかし、どこかで頭打ちになってしまうのが常でそれ以上は望めません。毎日5時間勉強したのに伸びない、いろんな塾に行っているのに効果が出ないという人は、やり方が間違っているからです。先ほど紹介した英語学習では、環境に加えて以下の点を意識していました。
- 目標を明確にする
- 全力を注ぎ込んで取り組む
- しっかり復習して自分のものにする
究極の目標は英語を自在に操ることです。
しかし、それだけではあまりに定性的で曖昧すぎます。ぼやけた目標は意欲が持続しませんし、途中で方向性を見失ってしまいます。まずは、目先の定量的かつ具体的な目標を掲げましょう。私はテストで100点を取ることに決めました。校内には帰国子女も何人かいましたから、満点を取るしか方法はありませんでした。
目標を決めたなら、あとは全力で取り組むだけです。
朝から晩まで英語の勉強を続けました。私は負けず嫌いですから、この夏休みは誰よりも努力しようと決めました。真剣に取り組むと楽しくなってくるものです。毎日「今日は最高の一日だったな」と感じられるようになります。
全力を出し切ってそれで満足するのはあまりにも勿体ないです。
一度で全てを理解できるはずがありませんし、すぐに忘却します。復習をせずに放ったらかしだとせっかくの努力が水の泡です。きちんと復習していきます。できるだけすぐ行うと定着が良いです。期間を空けすぎてしまうと、学習内容を忘れてしまって取り返しに労力がかかります。理想は当日夜→3日後→1週間後→3週間後です。私はいつもこの通りに復習を繰り返していました。大変そうに見えるかもしれませんが、復習を重ねているうちに、理解が深まって、3度目・4度目の時点ではほぼ全てが理解できているという状態になります。
努力・継続は出だしが一番大変ですが、次第にコツがつかめて順調に進めるようになります。早めに行動するかどうかで大きく差が開いてきます。 もう一つ、夏休み前にとっておきのアドバイスを差し上げましょう。それは、宿題は可能な限り早く終わらせることです。私は宿題が配られたその日から猛烈に作業して、夏休みが始まる頃にはすべての宿題を終わらせていました。この方が精一杯に休みを楽しめますよ。