夏休み効果的活用法6選 『秘伝H式高速テスト復習法』

学び舎通信 99

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さあ、夏休みだ!

またまたやって参りました、高1のHです。

時が経つのは早いもので、もう、夏休みですね(といっても、4ヶ月前の入学式がずいぶん昔にあったような気もしますが・・・)。

さてさて、皆さんは夏休みに何をする予定ですか?おそらく、旅行に行ったり、思いっきり遊んだり・・・などなど、楽しく過ごされることでしょう。

いやぁ、それにしても夏休みが40日間もあるのはうれしいですね。当たり前じゃないか、と思う人もいるかもしれません。ところが、僕が前に通っていた智辯和歌山中はわずか3週間、ひどい時で2週間しか夏休みがなかったのです(皆さんもご存知の通り、智辯は高校野球でもそれなりに有名なので、強制的に応援に行かされてしまうのです。この夏も甲子園に出場すると思いますので、もし暇なら、応援しといてくださいね)。というわけで僕はこの夏を心待ちにしてきました(灘に入って良かった)。

せっかくの長期休暇なので、充実した夏にしよう!

夏休み効果的活用法6選

題名が少し大げさになってしまいましたが、あまり気にしないで下さい。

旅行に行ったり、遊んだりするのももちろん良いですが、少しは、勉強や読書のほうも頑張って欲しいですね。逆に言うと、今頑張れば、2学期以降の成績が飛躍的にアップするのです。学年でトップになるのも余裕ですよ。

以下に、夏休み効果的活用法を紹介しよう。

目標を立てる

当然のことですが、目標がなければ勉強も何もできません。目標を立てるときのコツは、まず、大まかな目標を立てて、次に、こまかな目標を立てることです。ただし、抽象的な目標ではなく、具体的な目標を心がけよう(例:×苦手なところをする→○英語の不定詞をする)。

計画を立てる

このことは、『学び舎通信 2011年 7月号』に詳しく書いておきましたので、そちらを参照してください。計画を立てるときは、①で考えた目標を意識しよう。ただ、夏休みは結構長い(約40日間!)ので、まずは、大まかな計画を立てて、そして、週単位、日単位で立てていこう(目標を立てるときと同じ感じ)。

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生活習慣を整える

中には、③に勉強の項目が入るのではないか、と思った人もいるかもしれませんが、その前に生活習慣を整えることが大事です。このことについても『学び舎通信 2011年 7月号』を参照してください。

やはり、早寝早起き・朝食をしっかりと食べる・・・ことが大切です。ちなみに、睡眠時間は1.5時間の倍数になるようにすると良いといわれています(7時間30分が理想的でしょう)。

勉強(読書)をする

当然のことですが、勉強もして欲しい(涼しい午前中にすることを強くおすすめします)。

まずは、とにかく1学期で苦手だった分野を何回も復習しておこう。復習をしておかないと、2学期から大変な目にあうので、気をつけないといけない。

もちろん、予習もしておくに越したことはありません(ただし復習が終わってからにしてください)。予習をすることで、2学期からも余裕をもって勉強できます。教科書や問題集の先のページをぱらぱらとめくって眺めるだけでもぜんぜん違います。

しかし、なんといっても、夏休みの醍醐味(深い味わい、本当の面白さのこと『広辞苑』)は「自分の勉強」ができるということでしょう。ただし、ここで言う「自分の勉強」とは、「学校の勉強」とはかけ離れた、自分の知的好奇心による勉強(例えば、大学で習うような数学を一足先に学んだり…など)のことを指しています(「自分の勉強」とは、僕が勝手に考えた造語です)。

次に、読書についてですが、少なくとも10冊以上は読もう。僕は、小学校の頃、夏休みだけで20冊ぐらい(岩波少年文庫など)は読んだ記憶があります(ところが、読書感想文だけは大嫌いでしたが…。灘高では、読書感想文の代わりに論文を書かなければいけません)。

家事の手伝いをする

毎回夏休みになると、先生から言われるので一応付け加えておきます。でも、やはり、家事は手伝っておいたほうが良いでしょう。将来、一人暮らしをしたときには、とても役に立ちますよ。まぁ、せめて、自分の部屋の掃除ぐらいは自分でやろう。

宿題は早めに

宿題は放っておくと8月31日あたりで大変な目に遭ってしまうので、今すぐに終わらせよう(皆さんには、こういった経験はありませんか?僕は、毎年、夏休みが始まる前に終わらせてしまいます。ただ、読書感想文には時間がかかってしまいますが…)。

自律のすすめ

だらだらと何もしないで過ごすのでは、せっかくの夏休みも台無しになってしまいますね。そうならないためにはどうすればいいのでしょうか。

その答えは自律にあります(自立とは漢字が違うので気をつけてくださいね。当然、意味も違います)。自律と言っても、意味を知らない人が多いのではないでしょうか。意味を知らなければ、この話を聞いていてもわからないでしょうから、説明しておきますね。「自律…自分の意思や判断に基づいて行動を規制すること(『広辞苑』の説明をわかりやすく書きかえました。)」つまり、誘惑などに負けてはいけませんよ、ということです。そのためには、自分を強くすることが重要になってきます。

このように、「自己を磨く(強くする)」事が大切ですので、自分の目標に付け加えておいて下さい。それと後、時間を弁えて使うことを意識してもらえれば、十分です。(あっ、また知らない言葉が出て来たんじゃないですか?「弁える」は「わきまえる」と読みます。ついでに、「弁える…すべき事とすべきでない事とのけじめを心得る『新明解国語辞典』」という意味です。知らない言葉があれば、すぐに辞書で調べる癖をつけよう。辞書を持っていない人はすぐに買ってきて欲しい。これからもどんどん使いますよ)

期末テストについて

この題名を見るなり、目をそむけてしまう人もいるかもしれませんが(あっ、小学生にはわからないかも知れませんが、期末テストとは、簡単に言うと、学期の終わりに行うテストのことです)、点数が思うように取れなかった人はしっかりと復習しなければいけませんよ。いつも現実から逃れてばかりいては、成績が伸びないのは当然のことです。

『秘伝H式高速テスト復習法』

ここで、僕が毎回やっている、定期テストの復習をササッと終わらせる(しかも定着度の高い)方法を教えましょう(=『秘伝H式高速テスト復習法』。高校に入ってからも重宝しますよ)。

まず、テストが返ってきたら、どこが間違っていたのかを確認(当たり前ですね)。そして、その間違いはケアレスミスなのか、それとも、自分の実力不足が原因なのかを判断(しっかりと自分の苦手分野を知ることが大事!)。

次に、間違えた問題の番号(解答用紙ではなく問題用紙)に印をつける(僕は黄色のマーカーで番号を塗りつぶしています)。

最後に、印をつけた問題を解きなおします(僕はたいてい、頭の中で解きなおしていますが、紙に書いてももちろん構いません)。

以上の作業がだいたい5分程度(長いときで10分)かかります。ほらね、すぐに終わるでしょ!?ただし、解きなおしは1週間後、1ヵ月後にもう一度することを強くお勧めします。そうすることで、キミの実力は確固たるものになるでしょう。学年で1番になるのも簡単に達成できますよ(ちなみに、僕はテスト勉強をしない代わりに復習だけはしっかりとしています。実力テストなどのときに絶大な効果を発しますが、皆さんはテスト勉強もしっかりとしておいた方が無難でしょう)。

余談になりますが、テストが終わると、「間違えたところを5回ずつやり直せ!」などと言う先生がいますが、そうする意図がまったくわかりません。こんなことをしているのでは、生徒が勉強嫌いになるのも当然ですね(智辯和歌山中でもそういった先生が多くいましたが、灘高にはいません)。

宿題(実力)テストについて

そうそう、中学生(高校生も)には夏休みが終わると、また(厄介な)テストがありますね。2学期を気持ちよくスタートできるようにするためにも、テスト勉強はしっかりとしてくださいね。

ついでに言っておきますが、テスト勉強は1週間(あるいは2週間)前から始めよう。そうすれば、高得点獲得も間違いなしです。

最後に・・・

一部中学生向けの記事が入ってしまい、小学生の皆さんには大変申し訳ありませんが、中学生になったらこんなことをするんだよ~、ということがわかっていただければ幸いです。

本当は、もうちょっと書きたかったのですが、紙面の都合上これぐらいにしておきます。

それでは、引き続き、この夏を楽しんでください。

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学び舎タイムズ編集部

教職歴37年。中学・高校教諭、予備校講師を経て、1996年6月に小さな個人塾を開塾しました。
「将来的に役立つ学力を身につけた子どもを育てたい」という想いから生まれた、こだわりの天然木造教室は保護者からも好評です。

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