東大生おすすめ 入試に向けてすべきこと
入試に向けてすべきこと
私は中学受験も高校受験も大学受験も経験してきました。そのため、受験の仕組みはよく理解しています。
受験戦争という言葉もあるほど、進学競争の激化により勉強の目的や方法は歪みがちです。登山に例えると、景色や自然を楽しみに山に登りに来たのに、いつしか他人よりどれだけ早く山頂に到達するかに気を取られてしまうようなものです。鍛錬のために高速で登山するのはいいのですが、見栄や競争心に駆られて先を急いでも大怪我をするだけです。向き合い方次第で危険があるということです。
無難に志望校に合格するには、準備と心構えが必要です。
成功者には共通点があります。
今回は、それらを余すことなくお伝えしていきます。
[1] 現在地の把握
まず、自分がどこにいるのかを知ることが大切です。
現在地がわからないと、あとどれくらい頑張ればいいのか?これから何をすればいいのかが不明瞭になります。いわば、霧に囲まれて視界を失った状態です。これだと、全く見当違いの方向に進んでしまい、努力が無駄になることもあり得ます。
現在地には2種類あります。
1つ目は、合格レベル到達まであとどれくらいかという絶対的な現在地。
2つ目は他の受験生(ライバル)の中で自分がどこに位置しているのかという相対的な位置です。
これら2タイプの現在地をしっかりと把握することで、前進しやすくなります。過去問を解いて志望校の合格レベルを理解し、模試を受験して周りの受験生の力量を把握しておきます。受験の場合は、ただ登ればOKではないです。登頂できる人数と時間には制限がかけられています。
[2] 目標→計画→フィードバック
漫然と歩くのではなく、何か目的や目標を持つと良いです。
まずは大きな目標を掲げて、それを小分けにしていきます。例えば、「〇〇高校合格」と紙に書き、自分に足りない力・これからやるべきことを書き出してみましょう。きちんと紙に列挙するのが大切です。英語が苦手なら、特にどの分野が弱いのか、学校のテストでは何点を目指したいのか、具体的に書いていきます。
やることが決まれば、計画を立てていきます。
私は年間・月間・週間と3種類の計画を立てていました。受験勉強は計画が命です。一流のアスリートは試合に向けて綿密に計画立てて調整しています。ただなんとなくトレーニングをしていてもライバルにあっさり抜かれます。
計画を実行した後は、必ずフィードバック(振り返りと修正)します。
これをしないと、次の階段を登れません。今日は計画通りに進んだのか、集中力は途切れなかったか。反省点と改善策を列挙していきます。少し面倒くさいと感じるかもしれませんが、これも紙にきちんと書き出します。頭の中で考えてもすぐに忘れます。反省点を書いた紙は机のよく見える位置に貼って、自分への戒めとすると良いです。
地道なフィードバックを繰り返して初めて、自分の力が磨かれていくのです。これは実際に行ってみないとわかりません。
[3] 実行すべき行動
これまでの受験経験を振り返って、重要だと感じたことを5つに絞ってご紹介していきます。
規則正しい生活
何はさておき、体調管理が一番です。
どれだけ勉強しても体調を崩してしまうと意味がありません。私は常々、勉強にはリズムが大切だと話してきましたが、好調なリズムは十分な睡眠と栄養満点の食事から成り立ちます。勉強云々の前にまずは生活を整えることから始めましょう。
自己制御(誘惑を制限)
体調が整えば、次は心の状態(精神)を健康にしていきます。
集中力を邪魔するような誘惑はすべて排除します。机の上は勉強道具のみを置き、おもちゃは押入れの奥や別の部屋に仕舞います。以前に集中力について書いた記事も参考にしてください。
常にモチベを高める
スランプ(気力や体力の衰え)に陥ると、集中・吸収力が落ちて勉強が捗りません。
これは意欲(モチベ)が低くなった証拠でもあります。私は志望校のパンフレットを眺めたり、合格後の姿を想像したりして意欲を高めていました。
寝る前は必ず暗記
就寝前は記憶の定着が良いとされています。毎日30分以上暗記モノと当日の復習をしていました。
まとめノートの作成
労力削減のため全体の要点は記入せず、苦手な分野、よく間違える問題のみをまとめていました。試験会場でも役立ちます。