【東大生が伝授】勉強が「できる」5ヶ条
勉強が「できる」ようになる
みなさんにとって、勉強ができるとはどういうことでしょうか?
学年でトップの成績をとった。有名な学校に通っている。いろいろ浮かぶと思います。この場合、「能力・成果」という意味で捉えていますね。
ここでは、言葉の意味をもっと素直に解釈して話を進めていきたいと思います。勉強を「実行」する。つまり、勉強に気持ちよく取り組むためにすべきことをご紹介していきます。勉強する環境と姿勢を創ろう!というお話です。野球に例えると、ホームランを狙うのではなく、まずは身体のコンディションを整えて動作の基礎を作っていきます。
これからご紹介する内容は極めて重要です。一般に「勉強ができないから〇〇しよう」と薦められているものは、ほとんどが対症療法です。勉強する姿勢・環境を整えずして、何の効果もないですし、そもそも続きません。
勉強が「できる」5ヶ条
以下に示したステップで進めていけば、誰でも勉強が「できる」環境が整います。ここでは、コンディションと時間を意識していきます。
生活習慣を整える
だらだらした生活では、脳も働こうとしません。コンディションが整わない状態で勉強に向かっても吸収効率が悪いですし、そもそも意欲が湧いてこないです。しっかりと寝て、栄養のあるものを食べる。中毒性の高いジャンクフード、必要以上の食事は脳機能を低下させます。
誘惑を排除する
近くに誘惑物があると、集中力が続きません。3分間、机に向かうのも難しいでしょう。私なら不可能です。そこで、工夫します。視界からすべての誘惑物を取り除くのです。玩具は箱に隠すか別の部屋に置きます。スマホは機内モードにして勉強場所から最も遠いところに置きます(玄関がおすすめ)。
やること・目標を書き出す
霧に包まれて視界の悪い道と、澄み切って展望が広がる道。あなたならどちらを選びますか?やることが決まっていないのは、目隠しして歩くようなものです。何をするのかしっかりと決めてしまいましょう。決められたことをするのは簡単です。自分が先生になったつもりで、「自宅用時間割」を自分で作るのです。私の東大同期も付箋に「やることリスト」を書き込んで、机やパソコン、ペンケースに貼っている人が多いです。
1日の時間を把握する
ストップウォッチを持ってそれぞれの動作に費やす時間を記録してみてください。労力がかかるため、1回やれば十分です。遊ぶ時間、勉強する時間、食事の時間…。それぞれに何分かけているのか書き出します。とにかく時間を意識するのです。面倒くさいと思うかもしれません。でも、この作業が将来に活きます。
勉強の時間を割り当てる(具体的に)
A4用紙を広げて、時間軸を引きます。次に、どの時間帯に何をするのか書き込みます。空白箇所はあなたが自由に使える時間です。そこに勉強を入れてください。勉強中はタイマーを用いると時間を意識できますし、さらに集中力が高まります。
まずは2週間
新しい習慣を身につけるには2週間必要です。
私は中学生の頃に、最も効果的な勉強法の開発に勤しんでいました。できるだけ少ない労力で最大の結果を出せる方法を探していました。当時通っていた学校の課題やテスト勉強に忙殺されるのが嫌だったのです。脳機能と記憶の仕組みについて書かれた本を読み、一流の人の勉強法について勉強しました。
テニスで有名なジョコビッチ選手はグルテンフリーを実現するのに2週間、小麦の誘惑を耐え抜きました。小麦に含まれるタンパク質(グルテン)を体内に入れないことです。実家がピザ屋さんだった彼にとって、大好物の小麦をいっさい摂取しない日々は辛かったと言います。しかし、禁断症状に耐えて辛抱を続けた結果、脳が冴えて身体の動きも軽くなりました。実際、グルテンフリーを始めてからの、彼の業績は目覚ましいものでした。
彼は著書『ジョコビッチの生まれ変わる食事』の中で、次のように語っています。「体内の声に耳を傾けなければならないと学んだ。そして、一度学ぶとすべてが好転した」 続けて、「世界一になるためには、単なるテニス以上のことを学ぶのだ。正しい食べ物で、最高の次元に達する」と話します。
生活を整えることで、身体のコンディションが良くなると、毎日が充実してきます。この充実感こそが、意欲の持続や集中力の向上に大きく寄与しています。
関連書籍
第二集団でもがくだけの存在だったプレーヤーは、なぜテニス界絶対王者に君臨することができたのか?
何を、どう食べたらいいのか?――人生好転・肉体改造のための設計図を自らが明かす。
「私がこの本を書こうと思ったのは、私ならあなたの肉体だけでなく人生すべてを変えられる。それもたったの14日間で。と知っていたからだ」
(ノバク・ジョコビッチ)