卒業生からのメッセージ 2022 学ぶ目的
国語・英語・数学の学び方
国語は、常用漢字を覚えることとたくさんの本を読むことが大切です。小学校で漢字の学習と読書の習慣を身につけた子どもは、国語の成績が良いです。数学者の藤原正彦さんは、「小学校で大切なのは、一に国語、二に国語、三、四がなくて、五に算数。パソコンや英会話はどうでもいい」と言います。
英語は、英単語を丸暗記するだけでは力がつきません。英語の基礎を築くために、英語の文章を読み、英作文を書き、英語を聴き、音読する、という勉強を毎日続けます。また、自分の表現したいことが頭の中でまとまっていなければ、まともな英文を書けませんし、伝える内容が頭の中で整理されていなければ、会話は成り立ちません。英語を操る学習だけでなく、様々な本を読んで自分の考えを育て、それを日本語で論理的に伝えることを学びます。
数学の本を開くと、いくつかの定義と公理があって、定理とその証明が書いてあります。定理を理解するには、まず証明を読んで、その論証の道筋を辿ってみます。それで証明がわかればよいのですが、わからないときは、自分でノートに証明を繰り返し書き写してみます。そうすれば、大抵の場合わかるようになります。「わからないときは、考え方や解き方の過程を繰り返しノートに書き写す」ということが数学の一つの学び方です。
学ぶ目的
学ぶことは、自分がそれまで知らなかったことやできなかったことに挑むこと、向かい合うことです。
失敗を恐れないこと。子ども時代にのびのびと失敗できない環境は、後々まで悪い影響を及ぼします。失敗を多く経験した人は、将来大物に育ちます。
聞くこと。わからないことを聞くには勇気が要ります。しかし、聞くことは、自分が知らないことを知り、学び、成長していくことになります。
集中すること。1時間勉強したつもりでも、他のことを考えていれば、学習内容は頭に入りません。今していることに心を集中させるのです。
自主的にすること。勉強は受け身にならなければ、苦しくありません。人から与えられた課題を忠実に遂行するだけでは、自分の頭で考える能力や自分で生み出す能力は育ちません。自分で学習計画を立てて勉強します。人に言われたとおりに勉強していると、誰かにプログラミングされないとまともに行動できないロボットのような人間になってしまいます。
自分の勉強を、自分の頭で考えて、自分の力で立派に仕上げることを喜びます。
素直な心で学びます。自分を他の人と比べること
は、恥ずかしいことです。自分ができないからといってできる人を妬んだり、自分ができるからといってできない人を見くびったりしてはいけません。人は一人ひとり違う能力を持っています。善良な人は、人を馬鹿にしたり、人を羨んだりしません。
何のために学ぶのか。
善い人間になるために学ぶのです。
学び舎での思い出
Kくん
私は中学2年の4月から学び舎に通い始めました。
学び舎で勉強し始めて、すぐに気づいたことは、「この教室で勉強すると、集中して取り組むことができるということ」と「久保先生の授業がとても丁寧でわかりやすいということ」です。
学び舎は静かな空間なので、勉強に集中でき、問題がすらすら解けます。「こんな最高の環境があるんだ!」と思うようになり、毎日学び舎に行くことがとても楽しみになりました。
この最高の環境をさらに良くしてくれるのが、久保先生の授業でした。先生の授業は、一つ一つがとても丁寧でわかりやすく、テキストを見ただけだと難しそうに思う問題も、先生の説明を聞いて、解いてみると、簡単に解くことができました。苦手な単元の問題も、解けるようになっていき、学ぶことの楽しさを知ることができました。
「学び舎でもっとしておけば良かった」と思うことは、質問と自習です。苦手だった図形や証明の標準問題は解けるようになりましたが、応用問題になるとほとんど解けませんでした。先生に質問しようとすると緊張してしまい、質問することがあまりできませんでした。「もし先生にもっと質問したり、学び舎に自習に行ったりしていれば、難解な発展問題も解けるようになっていたのに」と後悔しています。
久保先生、2年間ありがとうございました。 先生が教えてくれたことを、これからの人生で活かしていきます。学び舎に通うことができてよかったです。学び舎で過ごしたことは、一生忘れません。